いつ、どこで発生してもおかしくない大地震。みなさんは、地震に対してどのくらい防災意識をもっていますか? 日ごろから準備しておくべきことを学んでおきましょう!

講師:かもんまゆ(スマートサバイバープロジェクト)
東日本大震災での物資支援を機に、東北や熊本で被災した方たちの声を集めた冊子「その時ママがすることは?」を制作。被災地の子育て家族の体験を、全国各地で伝えています。

大地震の後、数日間は大混乱になるおそれがあります。どんなことが起きるのか、あらかじめ知っておきましょう。


子どもの食べ物を確保しよう!

東日本大震災で被災した方から「避難所で、子どもがおなかすいたと言うから、準備していた乾パンをあげたら、いつも食べているものと違うので食べられなかった。」と聞きました。これまで、乾パンを食べさせたことがなかったそうです。

備蓄をする食べ物は、子どもが食べられるもの、元気がでるものを準備しましょう。
非常食は子どもに試食してもらって、口に合うかどうか確かめておくことも大事です。


子どものトイレを確保しよう

避難所には仮設のトイレが設置されます。和式のトイレで手すりがなく、段差が高いタイプのトイレです。オムツがはずれたぐらいの小さいお子さんだと、怖くてトイレに行きたくないなど大変なストレスになる子もいます。
ですので、ダンボールのオマルや、ビニールをかけるだけでできる便座など、今できる準備をしておきましょう。


家族のつながりを確保しよう!

災害後は通話規制が入り、電話がつながりにくい状態になります。
携帯電話各社が提供する「災害用伝言板」などを利用して、家族の安否を確認しましょう。

また、災害用伝言ダイヤル「171」は、30秒のメッセージを最高10件、48時間保存してくれるサービスです。「171」は、毎月1日や防災週間などに体験利用ができますので、一度試しておくことをおすすめします。

171の体験利用日

  • 毎月1日と15日
  • 正月三が日
  • 防災週間(8月30日午前9時~9月5日午後5時)
  • 防災とボランティア週間(1月15日午前9時~1月21日午後5時)

子どもが安心できる場所を確保しよう

避難所には、イライラしたり不安になっている人たちが集まっています。赤ちゃんが泣いたら、一斉に見られるなど、とても安心して子どもとお母さんがいられる場所ではなかったといいます。そういう意味では、私がおすすめしているのは、避難所に行かない準備です。

例えば、震度6の地震がきても、耐震基準を満たしている家であれば倒壊する恐れは低いといえます。小さい子がいるご家庭は、避難しなくてもいいように自宅に備えを始めるのがいいと思います。
ご自宅が耐震基準を満たしているかどうか、一度専門家に確認してもらうといいですね。

※記事の内容や専門家の肩書などは放送当時のものです