戦後70年、それは人々がさまざまなストリートに集まってきた歴史でもある。
「市街劇」や「ヒップホップ」など、場所としての「ストリート」は、多様なカルチャーを生んできた。
しかし今、ストリートの意味合いが変わってきている。
広大なネット空間も、漫画や映画などの仮想空間でさえも、新しい「ストリート」なのでは?
寺山修司の伝説の市街劇、サイバーパンクの小説、松本大洋や井上三太の作品などをもとに、考察していく。
今、サブカルチャー的なるものが生まれる場所はどこにある?シリーズ最終章!
劇作家・演出家・作家。1956年12月9日生。80年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。その作演出をすべて手掛ける。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で、岸田戯曲賞受賞。エッセイなど執筆も多く、小説「サーチエンジン・システムクラッシュ」(99年)では、芥川賞・三島賞候補。「時間のかかる読書ー横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず」で2010年伊藤整賞。大学で、演劇論、サブカルチャー論を講義するなど活動は多彩。NHKラジオ「すっぴん!」月曜パーソナリティー。