西暦2015年。エヴァンゲリオンをはじめ、数々のSF作品が舞台として描いた時代に、私達は生きている。
ニッポンSFの想像力は、現実を越えていたのか?何を変えたのか?
そして、そのすべてのカギは、1970年の大阪万博にあった!?
「人類の進歩と調和」をテーマに掲げた国家プロジェクトは、角度を変えてみれば、SF作家やデザイナーたちの才能が結集したフェスであり、手塚治虫から始まるニッポン独特のSF世界の飽和点ともいえた。
SFが最も想像力を持ちえたあの時代に何が起こったのか?以後の世界にどう影響を与えたのか?を探る。
書評家、翻訳家、SFアンソロジスト。新潮社勤務を経て91年に独立。
P・K・ディック、ルーディ・ラッカー、コニー・ウィリスなどの翻訳を手がける。
責任編集の『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『狂乱西葛西日記20世紀remix』、共著に『文学賞メッタ斬り!』シリーズ(豊﨑由美と)、『読むのが怖い!』シリーズ(北上次郎と)など。