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研究内容紹介

次世代放送用デバイス・材料

概要

 8Kスーパーハイビジョン(SHV)や立体テレビなどの新たな放送サービスを支える次世代の撮像・記録・表示システムの実現に向け、その中核となるデバイスや材料を開発する基盤研究を進めた。
 撮像に関する基盤研究では、3次元構造撮像デバイス、固体積層用低電圧増倍膜、有機撮像デバイスの開発を進めた。3次元構造撮像デバイスでは、暗電流の少ない埋め込み型フォトダイオードおよびパルス発生回路を配置した上層と、従来は外部回路で構成していたパルスカウンターを画素ごとに集積化した下層とを積層して128×96画素の撮像デバイスを試作し、16ビット出力の広ダイナミックレンジ化が可能であることを示した。撮像デバイスの高感度化を目指した固体積層用低電圧増倍膜の研究では、製作プロセスの変更による暗電流の低減や、結晶サイズの微細化による画面欠陥の抑制などを進めた。単板で3板式と同等な画質を目指す有機撮像デバイスでは、光透過型薄膜トランジスターのさらなる微細化を進めるとともに、本デバイスの特徴の1つである光透過性を利用した距離センサーなど、新たな機能を有する撮像デバイスの研究を進めた。
 記録に関する基盤研究では、SHVの記録に必要な超大容量と高転送速度の実現に向けたホログラム記録技術の開発や、可動部のない高速記録の実現を目指した磁気記録デバイスの研究を進めた。ホログラム記録技術については、高効率デュアルページ再生技術などの要素技術の開発とともに、実用的なプロトタイプドライブの開発に取り組んだ。磁気記録デバイスでは、磁化シミュレーションの高度化や材料探索など、高速化に向けた要素技術開発を進めた。
 表示に関する基盤研究では、SHVシステムへの適用に向けた多分割駆動ディスプレーの研究や、将来のフレキシブルディスプレーの超柔軟化・大型化・生産性向上に向けた要素技術開発を進めた。前者に関しては、多分割駆動が可能な背面駆動型パネルの試作や、ホールド型表示方式で課題となる動きぼやけの改善に向けた、発光時間アパーチャー制御駆動方式の実機での有効性の検証などを進めた。後者については、塗布型酸化物TFTの低温形成作製技術を開発した。