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研究内容紹介

4.5 ウルトラ指向性マイクロホンの技術開発

 大勢の歓声の中でも、スポーツの競技音をクリアに収音できるマイクロホンの研究開発を進めている。特定の狭い範囲の音を収録するために、従来よりも鋭い指向性を有するショットガンマイクロホンを2015年度より開発中である。2017年度は、マイクロホンに用いる音響管の設計手法と、指向性を改善する信号処理技術の検討を進めた。
 ショットガンマイクロホンは、振動膜の前方に取り付けられたスリット付き音響管の効果で、鋭い指向性を実現する。これまでに、音響管の内部音場を物理的に計算することで、ショットガンマイクロホンの特性を高精度に予測できるシミュレーション技術を開発した。この技術により、効率的な音響管の設計が可能となった。本手法を用いて開発した、従来より長い音響管を有するウルトラ指向性マイクロホンを、技研公開2017で展示した(図4-6)。
 さらに2017年度は、音響管の設計パラメータの最適化手法を開発するとともに、信号処理によるサイドローブ抑圧処理に関する検討を行い、有効性を示した(1)



図4-6 ウルトラ指向性マイクロホン(下)
2017年技研公開において、従来のショットガンマイクロホン(上)と抑圧性能を比較展示

 

〔参考文献〕
(1) 佐々木,小野:“遺伝的アルゴリズムによる音響管設計とサイドローブキャンセラを用いたショットガンマイクロホンの設計,” 音響学会秋季講演論文集,2-P-43, pp.641-642(2017)