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研究内容紹介

インターネット活用技術

概要

 多様化する視聴者の生活環境に対応した“公共メディア”の実現に向けて、インターネット活用技術の研究を進めた。
 メディア統合プラットフォームの研究では、テレビ番組の配信メディアや視聴端末の多様化に対し、ユーザーの状況に合った適切なメディアを自動選択するシステムの検討を進めた。スマートフォンへの実装を行うとともに、ユーザー評価実験で方式の有効性を確認した。また、配信メディアによらないコンテンツへのリンク記述法や、複数のサーバーや事業者が連携してリンクで示された番組の配信情報を応答するシステムの設計・検証を行った。
 動画配信技術では、多視点カメラの映像の視点を、ネットを通してスムーズに切り替えて視聴できるストリーミング技術や、360度カメラ映像をテレビで視聴可能にするサーバーサイドレンダリング技術を開発した。また、視聴端末数が増加した際に安定した動画配信を実現する伝送レート制御技術のライブ映像対応を行った。
 SHV衛星放送の開始に向けて、マルチメディアコンテンツ交換方式や文字符号方式についてARIB規格の策定・改定に寄与した。
 サービス連携技術の研究では、テレビ視聴と生活行動をつなげ、新しいテレビ体験を提供する行動連携技術の研究開発を進めた。ハイブリッドキャストテレビで連携サービスを実現するため、端末連携アーキテクチャの検討を行い、民間放送事業者やメーカーなどの協力を得て、サービス事例の開発・展示を行うとともに、IPTVフォーラムにおいて標準化を推進した。また、IoT(Internet of Things)機器との連携技術の検討や音声アシスタントデバイスをつなげる仲介機能の開発を行った。
 また、ハイブリッドキャスト普及促進のため、パフォーマンステストイベントの実施に寄与するとともに、国際展開でも欧州のHbbTV方式との相互運用を可能にする技術手段の検討を進めた。
 番組情報利用の技術では、データ構造化の研究を進め、小中学生の理科の学習指導要領から動画を体系化した「りかまっぷ」の実現や、高校講座と関連動画を一緒に視聴することによる教育効果の実証実験を行った。
 テレビを視聴者と一緒に楽しむ視聴ロボットの研究では、実験用コミュニケーションロボットを使った試作機を開発するとともに、テレビや人の方向の検出機能や番組に関連した発話機能の開発を進めた。
 AR(Augmented Reality:拡張現実感)技術については、眼鏡型ARデバイスの普及を想定し、実空間上に配置する仮想的な2次元映像“Virtual TV”による視聴体験の検討を行った。
 セキュリティー技術の研究では、視聴者の嗜好に応じたサービス実現のために、視聴者の情報をクラウド上で暗号化したまま、事業者の属性に応じて情報の閲覧や検索を可能にする暗号方式の研究を進め、PC上への実装と動作の検証を行った。また、デジタル署名の安全性の強化やスクランブル方式の更新方法の研究も行った。さらに、放送局のサイバーセキュリティー対策の状況の調査を行った。