No.171 2018年9月発行

放送通信連携サービス  特集号

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巻頭言

  • 古くて新しいデジタル
    東京大学大学院 工学系研究科教授 森川博之
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解説

  • 行動連携を実現する端末連携技術
    藤沢 寛
    PDF ↓概要

    概要
    放送のデジタル化が進むとともに,テレビでインターネットサービスを利用できる「コネクテッドテレビ」あるいは「スマートテレビ」と呼ばれる商品が登場してきた。更に,放送サービスとインターネットを連携させる放送通信連携システムが標準化され,日本では2013年にハイブリッドキャストとしてサービスが開始された。これにより,今では多くのテレビがインターネットと接続可能になった。一方,スマートフォン(スマホ)は,その登場以来,人々のコミュニケーションのツールとしてだけではなく,情報取得や動画視聴のためのインターネット用モバイルデバイスとして急速に普及した。このような背景のもとで,多くの人々が利用し,一斉同報を特徴とするテレビと,個人向けデバイスとして日常の生活行動で利用されているスマホとを連携させるさまざまなサービスが試行される状況となってきた。本稿では,テレビ受信機とスマホを連携させる「端末連携技術」について解説する。
  • 行動連携サービスとパーソナルデータの動向
    藤井亜里砂
    PDF ↓概要

    概要
    放送で紹介された食品が即日スーパーで売り切れるなど,放送内容が日常生活に与える影響は大きい。Hybridcast Connect機能によってテレビとスマートフォン(スマホ)が連携すると,テレビ視聴に関するパーソナルデータをスマホに蓄積することが可能となる。自分が視聴したデータをスマホで持ち運べるようになり,適切な場面で気付きを与えるきっかけに利用できれば,放送コンテンツが日常生活で新しい体験に出会える機会を活性化できるなど,新たなコミュニケーションの場を提供できるのではないかと期待している。本稿では,日常の行動と視聴データ,あるいは外部事業者のさまざまなデータと番組に関連するデータとを連携させる「行動連携サービス」と,それを支える視聴履歴データの利活用の動向について紹介する。
  • テレビ向け動画配信技術の研究開発動向
    ~ハイブリッドキャスト対応テレビ向け動画配信サービス“ハイブリッドキャストビデオ”~
    西村 敏
    PDF ↓概要

    概要
    ハイブリッドキャストは,2014年12月に4K配信にも対応したビデオオンデマンド(VOD:Video on Demand)技術方式が追加されて以来,複数の放送事業者により放送を起点とした4K配信の実証実験に活用されるなど,テレビ向け動画配信の基盤技術として注目されるようになってきた。本稿では,同方式の運用方法や受信機の技術要件を明確化した仕様に基づく動画配信サービス「ハイブリッドキャストビデオ/ハイブリッドキャスト4Kビデオ」の技術要素について解説するとともに,ハイブリッドキャストビデオの仕組みを活用した実証実験の事例を紹介する。

報告

  • メディア統合プラットフォーム
    遠藤大礎  田口周平  松村欣司  藤澤和也  加井謙二郎
    PDF ↓概要

    要約
    スマートフォンなどのさまざまなデバイスによって,インターネット上の動画コンテンツが視聴されている。また,放送番組のインターネット配信も普及しつつあり,コンテンツの視聴形態はますます多様化している。ユーザーにとって選択肢が増えた一方で,視聴端末と配信メディアの組み合わせは複雑になり,視聴方法を適切に判断することが難しくなっている。そこで我々は,視聴方法の選択における課題を解決し,簡単で快適なコンテンツ視聴を実現するために,デバイスの機能やユーザーの状況に応じて適切なメディアを自動的に選択するメディア統合プラットフォームを提案する。本稿では,提案するメディア統合プラットフォーム(以下,提案プラットフォーム)のシステム設計とそのプロトタイプを示す。また,徒歩や電車・バス乗車時など実際の生活空間を想定した環境における提案プラットフォームの有効性検証実験を行い,視聴可能時間の増加,および通信データ量の削減を実現できることを確認したので報告する。
  • 処理負荷の小さい属性ベース暗号
    大竹 剛  小川一人
    PDF ↓概要

    要約
    近年,ユーザーの属性を秘密鍵に,復号条件(ポリシー)を暗号文に関連付け,ポリシーを満たす属性を有するユーザーのみ暗号文を復号することが可能な属性ベース暗号(Ciphertext-Policy Attribute-Based Encryption:CP-ABE)が提案されている。属性ベース暗号は,パーソナルデータのアクセス制御やコンテンツ配信サービスなどへの応用が期待されているが,複雑なポリシー設定が可能であるがゆえに,従来の公開鍵暗号に比べて暗号化・復号の処理負荷が大きいという課題があった。本稿では,「任意の属性値で復号可能」という条件を指定するWildcardの機能を一部の属性のみに付与することにより,暗号化・復号処理の負荷を軽減することが可能な属性ベース暗号の構成法を提案する。

研究所の動き

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論文紹介

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発明と考案

  • 2018年5月~2018年6月 PDF

研究会・年次大会等発表一覧

  • 2018年5月~2018年6月 PDF