No.167 2018年1月発行

スーパーハイビジョン用フレキシブルディスプレー技術  特集号

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • エレクトロニクスの進化とその先
    大阪大学 栄誉教授・大阪大学産業科学研究所 教授 関谷 毅
    PDF

解説

  • フレキシブル有機ELディスプレーの研究開発動向
    藤崎好英  中田 充
    PDF ↓概要

    概要
    近年,プラスチックフィルム上に作製するフレキシブル有機EL(Electroluminescence:電界発光)ディスプレーが脚光を浴び,実用化に向けた開発が進んでいる。当所では,8Kスーパーハイビジョンの家庭視聴に適した大画面フレキシブル有機ELディスプレーの実現を目指して研究を進めている。本稿では,その技術概要と研究開発動向について紹介する。
  • 有機ELの研究動向
    清水貴央  深川弘彦
    PDF ↓概要

    概要
    有機ELを表示デバイスとして用いたスマートフォンやテレビが普及し始め,「有機EL」という言葉も身近なものとなった。有機ELデバイスは,高画質な映像を再生できる表示デバイスであり,次世代の映像ディスプレーとして有望視されてきた。数多くの先駆的技術が日本で生み出され,1997年に世界で初めて車載用の有機ELディスプレーが日本企業から市場に展開された。それから20年が経過した現在,家電量販店に高級モデルの有機ELテレビが並ぶまでに至っている。一方で,テレビとしての本格的な普及には,いくつかの課題を抱えている。本稿では,有機ELの最新技術と更なる普及に向けた課題について解説する。

報告

  • 逆構造有機ELデバイスを用いたフレキシブルディスプレーの試作
    本村玄一  中田 充  中嶋宜樹  武井達哉  都築俊満  辻 博史
    深川弘彦  清水貴央  藤崎好英  山本敏裕
    PDF ↓概要

    要約
    逆構造有機EL(Electroluminescence:電界発光)デバイスを用いた酸化物薄膜トランジスター(TFT:Thin Film Transistor)駆動のフレキシブルディスプレーを透明ポリイミドフィルム上に試作した。酸化物半導体ITZO(Indium Tin Zinc Oxide)を用いたTFTは,移動度 30cm2/Vsを超える優れた性能を示した。また,ITZOを電子輸送層に適用した各画素の逆構造有機ELデバイスから均一なRGB発光が得られた。試作したフレキシブルディスプレーは,湾曲状態でも明瞭で安定したカラー動画を表示することができた。
  • 酸窒化亜鉛を用いた高移動度TFTの開発
    辻 博史  武井達哉  中田 充  宮川幹司  藤崎好英
    PDF ↓概要

    要約
    高い移動度を有し,低温プロセスで作製可能な薄膜トランジスター(TFT:Thin-Film Transistor)は,フレキシブル有機EL(Electroluminescence:電界発光)ディスプレーの大画面化,低消費電力化に有効である。今回,半導体材料に酸窒化亜鉛(ZnON)を用いることで,プラスチック基板に適用可能な低温プロセス(200 ℃)で高移動度TFTを作製した。さらに,ZnON膜中に微量のシリコンを添加することで,TFTのスイッチング特性および長期安定性を大幅に改善できることを見いだした。
  • 適応的時間アパーチャー制御を用いた有機ELの動画質改善
    薄井武順  高野善道  山本敏裕
    PDF ↓概要

    要約
    液晶ディスプレーや有機EL(Electroluminescence)ディスプレーなどのホールド発光型の表示デバイスでは,動画ぼやけによる動画質の劣化が問題となっている。この劣化を改善するために,1フレームの発光時間を短くする方式が提案されているが,発光時間を短くした際の輝度の低下を補償するために,瞬時輝度を高くする必要がある。一方,有機EL素子の寿命は,輝度の累乗に反比例するため,瞬時輝度の上昇は大きな寿命劣化につながる。この課題を克服する手法として,寿命劣化を抑えながら動画質を改善する適応的時間アパーチャー制御を検討している。同一フレーム内で部分的に発光時間を変化させる従来の手法では,制御境界や制御タイミングにおいて映像ひずみが認識される。そこで本稿では,この映像ひずみを抑制するための手法を提案し,その効果を主観評価実験により検証するとともに,寿命特性の改善効果を確認した。

研究所の動き

  • テレビ視聴ロボット〜テレビ番組を一緒に楽しむパートナー〜
    インテグラル立体テレビの表示技術
    PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

発明と考案

  • 2017年9月〜2017年10月 PDF

研究会・年次大会等発表一覧

  • 2017年8月〜 2017年10月 PDF