No.166 2017年11月発行

立体表示デバイス 特集号

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巻頭言

  • 立体表示デバイス特集号に寄せて
    神戸大学大学院システム情報学研究科 教授 的場 修
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解説

  • 立体テレビ研究の概要
    菊池 宏
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    概要
    当所では,将来の究極の映像メディアとして立体テレビの研究を進めている。理想的な立体テレビは,あたかも物体が存在しているように3次元映像を空間に再現できるものであり,空間像再生型立体映像方式(以下,空間像再生方式)がその有力な候補である。現在,この方式の立体テレビの実現に向けて,撮像・表示技術,符号化技術やシステムパラメーターの研究,および表示デバイスの研究を総合的に進めている。本稿では,当所での立体テレビ研究の歴史を振り返るとともに,立体テレビの課題を述べた後,現在開発を進めている空間像再生方式について,研究の概要を解説する。
  • 立体表示用高密度デバイスの研究動向
    町田賢司  本山 靖
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    概要
    空間像再生型の立体表示技術では,特別なめがねを使わずに自然な立体像を再生することができる。その代表的な方式として「インテグラル方式」と「ホログラフィー方式」の2種類があり,ともに高密度の表示デバイスが必須となる。本稿では,当所で研究開発を進める空間像再生型立体表示技術の概要と課題を述べた後,立体応用に向けた表示デバイスの研究動向について解説する。

報告

  • アクティブマトリクス駆動スピン注入型空間光変調器
    青島賢一  金城秀和  船橋信彦  麻生慎太郎  加藤大典  町田賢司
    久我 淳  菊池 宏
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    要約
    ホログラム表示用デバイスとして,微小な磁性体を光変調素子として用いたスピン注入型空間光変調器(スピンSLM:Spin-Spatial Light Modulator)の研究を進めている。今回,5μmおよび2μmの狭画素ピッチから成るアクティブマトリクス(AM:Active-Matrix)駆動方式スピンSLMを設計・試作した。狭画素ピッチのAM駆動スピンSLMでは,トランジスターのサイズが小さくなるために,供給可能な電流も低減する。この対策として,磁気トンネル接合素子を用いた光変調素子構造の最適化により,素子駆動の低電流化を図った。試作したスピンSLMでは,2次元アレー配置したトランジスター(シリコンバックプレーン)上に光変調素子(画素)を高精度に形成し,トランジスターからの電流制御により光変調動作ができることを確認するとともに,2次元画像表示の基本動作に成功した。この結果から,ホログラム表示に必要となる狭画素ピッチ・超多画素での動作を可能とする2次元アレー素子開発の見通しが得られた。
  • 超高密度磁性ホログラムを用いた広視域立体像再生
    船橋信彦  加藤大典  町田賢司  三科智之  青島賢一  麻生慎太郎
    金城秀和  久我 淳  菊池 宏
    PDF ↓概要

    要約
    電子ホログラフィー用表示デバイスとして,スピン注入型空間光変調器( スピンSLM:Spin-Spatial Light Modulator)の研究を進めている。今回,スピンSLMによる広視域立体表示の原理を検証するために,スピンSLMの光変調素子と同一の磁性材料を用いて,2次元固定パターンで形成された磁性ホログラムを試作し,立体像再生実験を行った。試作した磁性ホログラムにおいては,計算機合成ホログラム(CGH:Computer Generated Hologram)により干渉縞(かんしょうじま)パターンを生成した後,画素ピッチ:1μm,画素配列:10K(水平)×10K(垂直)の超高密度構造から成る干渉縞パターンを電子線リソグラフィーにより形成した。この磁性ホログラムを用いて表示実験を行い,広視域角36°以上での立体像再生動作を確認した。
  • 電気光学ポリマーを用いた光フェーズドアレーの動作解析
    平野芳邦  本山 靖  田中 克  町田賢司  菊池 宏
    PDF ↓概要

    要約
    インテグラル立体ディスプレーの飛躍的な性能向上を目指して,レンズアレーを用いずに各画素から出力される光の形状と偏向方向を制御できる光フェーズドアレー(Optical Phased Array:OPA)の研究を進めている。光フェーズドアレーは機械的な可動部のない小型・軽量 な光ビーム制御デバイスであり,我々は,電気光学(EO:Electro-Optic)ポリマーの適用による,高速OPAの実現を目指している。本稿では,EOポリマーを用いたOPAの基本設計と動作原理を述べるとともに,数値シミュレーションおよび試作した素子による,光ビームの制御実験 について報告する。

研究所の動き

  • ニューラルネットワークによる機械翻訳技術 PDF

  • MMTを用いた端末間同期技術 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

発明と考案

  • 2017年7月〜2017年8月 PDF

学会発表論文一覧

  • 2016年12月〜 2017年6月 PDF

研究会・年次大会等発表一覧

  • 2017年7月〜 2017年8月 PDF