No.160 2016年11月発行

大容量・高速ストレージ技術 特集号

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • 感動を残し伝える映像情報ストレージ
    愛媛大学大学院 理工学研究科 教授 岡本好弘
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解説

  • 大容量・高速ストレージ技術の研究開発動向
    宮下英一  石井紀彦
    PDF ↓概要

    概要
    NHKでは,ハイビジョンや8Kスーパーハイビジョンなどの新しい放送メディアの研究開発を進めてきた。放送メディアの進展に伴い,映像や音声の情報量は飛躍的に増加し,これを記録するためのストレージ技術も進化を続けている。これまで放送用の記録には,磁気テープや光メモリーをはじめとしたストレージ技術が実用化されてきたが,さらなる発展に向けて,半導体メモリーや磁性細線メモリー,ホログラムメモリーなどを用いた大容量・高速ストレージ技術の研究開発が進められている。本稿では,まず各種のストレージ技術の特徴やそれらの位置づけについて概説する。次に,当所で取り組んでいる映像用ストレージ技術の研究開発について,その目的や開発状況を概説する。

報告

  • 8Kスーパーハイビジョン記録のためのSSDを用いた高速映像記録技術の開発
    梶山岳士  菊地幸大  宮下英一
    PDF ↓概要

    概要
    フルスペック8Kスーパーハイビジョン映像の圧縮記録装置の実現に向けて,最大2.4GBpsに達する高速映像データ用の記録再生技術を開発した。複数のメモリーへのデータ転送制御に伴う付加的な処理(オーバーヘッド)を削減する映像データに特化したデータ転送制御手法を考案し,シーケンシャルな書き込みや読み出しだけでなく,映像フレーム単位のランダム読み出しにも高い性能を発揮することを明らかにした。提案した手法を実装した8Kスーパーハイビジョン圧縮記録装置を試作し,通常の記録再生と早送りや巻き戻し,ジョグシャトルを使った特殊再生が良好に動作することを実証した。
  • 磁性細線メモリーの磁区形成・駆動・再生動作の原理実証
    川那真弓  奥田光伸  宮本泰敬
    PDF ↓概要

    概要
    立体テレビなどの転送速度の極めて高い映像データを記録できるメモリーの実現を目指して,磁性細線メモリーの研究を進めている。今回,1本の磁性細線の上面にハードディスク用磁気ヘッドを接触固定させた構造を用いて,その動作原理を検証した。磁性細線の長さ方向にパルス電流を印加し,記録ヘッド直下の領域に形成した磁区を駆動させたとき,形成した磁区の移動に伴い発生した漏えい磁束の変化を再生ヘッドで検出することに初めて成功した。これにより,磁性細線における磁区の形成(記録)・駆動・検出(再生)を実証し,メモリーへの応用が可能であることを示した。
  • ホログラムメモリーの安定再生技術
    木下延博  片野祐太郎  室井哲彦  石井紀彦
    PDF ↓概要

    概要
    当所では,8Kスーパーハイビジョン(以下,8K)用の長期保存ストレージの実現を目指してホログラムメモリーの研究を進めている。ホログラムメモリーの高密度化・高転送速度化が可能な新しい手法を提案するとともに,実用的な観点からデータの安定再生技術の開発にも取り組んできた。これまでに,媒体が収縮,膨張した場合でも安定的にデータを再生するための波面補償技術や,画像処理を応用した再生信号処理技術,誤り訂正技術などを独自に開発した。本稿では,波面を基底関数の和で表現したときの低次成分が支配的であることに着目した波面補償技術と,再生信号処理技術を用いた8K圧縮映像のリアルタイム再生の実験結果について報告する。

研究所の動き

  • マイクロ波帯8K無線素材伝送装置の開発 PDF

  • 3次元空間におけるリアルタイムボール軌跡表示 PDF

発明と考案

  • 2016年7月~2016年8月 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

  • 学会発表論文一覧 PDF

  • 研究会・年次大会等発表一覧 PDF