No.150 2015年3月発行

8Kスーパーハイビジョン 放送の多重技術 特集号

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巻頭言

  • 次世代多重技術への期待
    伊丹誠
    東京理科大学基礎工学部教授
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解説

  • 多重の変遷と規格化の歴史
    木村武史
    PDF ↓概要

    概要
    「多重」という言葉で,これまでさまざまな技術が表現されてきた。本稿では,アナログ放送の時代からデジタル放送の現在まで,「多重」の技術とその変遷をたどる。そして,衛星・地上デジタル放送に関して,情報通信審議会,ARIB(Association of Radio Industries and Businesses:電波産業会)等における「多重」技術の規格化(標準化)の歴史を振り返る。
  • 新たなメディアトランスポート方式の国際標準化
    青木秀一
    PDF ↓概要

    概要
    近年のコンテンツ配信の環境変化に対応するために,ISO/IEC JTC1/SC29/WG11(MPEG:Moving Picture Experts Group)において,2009年から,新たなメディアトランスポート方式であるMMT(MPEG Media Transport)の標準化が行われた。MMTは,放送や通信といった多様なネットワークでのコンテンツ配信に適するメディアトランスポート方式であり,映像・音声等を取り扱う形式や伝送プロトコル,コンテンツの構成を示す制御情報などを規定している。本稿では,MMTの仕組みについて述べるとともに,MPEGにおける標準化の経緯と,MMTを用いる放送システムに関するITU-R(International Telecommunication Union - Radiocommunication Sector)の新勧告作成に向けた動向について解説する。

報告

  • MMTを用いた8Kスーパーハイビジョン衛星放送のメディアトランスポート方式
    青木秀一
    PDF ↓概要

    概要
    8Kスーパーハイビジョン(以下,8K)衛星放送システムの開発が進められている。8Kに対応したディスプレーは極めて高精細であるため,放送と通信の両方の伝送路を同じように用いてコンテンツを配信するハイブリッド配信により,効果的に情報を提示することができる。NHKは,8K衛星放送のメディアトランスポート方式としてMMT(MPEG Media Transport)を用いる方式を提案し,その方式が国内の標準規格に採用された。本稿では,ハイブリッド配信により実現されるサービス例を紹介するとともに,MMTを用いる放送システムの構成,映像・音声信号のMMTPパケット化の詳細,放送サービスを受信するために必要な制御情報について述べる。
  • 8Kスーパーハイビジョン衛星放送システムにおけるMMTによるアプリケーション伝送方式の性能評価
    大槻一博/河村侑輝/青木秀一/中村直義/木村武史
    PDF ↓概要

    概要
    8Kスーパーハイビジョン衛星放送におけるMMT(MPEG Media Transport)を用いたアプリケーション伝送方式に関して,当所の提案内容を含む方式がARIB(Association of RadioIndustries and Businesses:電波産業会)の標準規格に採用された。本稿では,提案方式と他の方式を比較するとともに,シミュレーションによる性能評価を行う。その結果として,MPU(Media Processing Unit)モードのMMTプロトコルがアプリケーションの伝送に適していること,提案方式により現行のデジタル放送と同様の繰り返し伝送が可能であること,2つの管理テーブルが制作時と伝送時のディレクトリー構成を分離するための機能を果たしていること,伝送パケットの最大サイズを増やすことでファイルの取得時間が短くなることなどを述べる。
  • MMTを用いたMPEG-2 TSのIP伝送方式の検討
    河村侑輝/青木秀一/大槻一博/土田健一/木村武史
    PDF ↓概要

    概要
    1994年にMPEG(Moving Picture Experts Group)で標準化されたMPEG-2 TS(Transport Stream)(以下,TS)は,各国のデジタルテレビジョン放送に採用されるなど映像・音声メディアの多重化方式として広く普及している。さらに,インターネットの普及や伝送路の高速化・低コスト化が進むにつれて,IPTVサービスや放送用素材伝送において,TSをIP(Internet Protocol)で伝送するTS over IPの利用が広がっている。一方,2014年3月に国際標準化が完了したMPEG-H MMT(MPEG Media Transport)は,放送と通信の複数伝送路を用いるハイブリッド配信における高精度な同期合成の仕組みを提供し,放送通信連携サービスの高度化を実現する多重化方式である。本稿では,MMTを用いた放送通信連携サービスに,既存のデジタル放送の多重化方式であるTS形式のコンテンツを包含させるためのTS over MMTの仕組みを提案し,既存メディアを活用した次世代放送サービスの可能性を示す。

研究所の動き

  • 番組視聴時の心理状態推定技術
    ~「笑い」を感じる脳のメカニズムを解明~
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  • 22.2マルチチャンネル音響の制作システムの開発 PDF

発明と考案

  • 2014年11月~2014年12月 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

  • 研究会・年次大会等発表一覧 PDF