No.149 2015年1月発行

映像ハンドリング技術と 放送への応用 特集号

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • スポーツ放送2020年の夢
    馬場口登
    大阪大学大学院工学研究科教授
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解説

  • 高度化する映像表現技術の動向
    三ッ峰秀樹
    PDF ↓概要

    概要
    近年,コンピュータービジョン(Computer Vision)やコンピューターグラフィックス(CG:Computer Graphics)技術の活用により,テレビ番組などの映像制作において,映像表現の自由度が飛躍的に拡大している。本稿では,番組制作における映像加工を対象に,映像解析を利用した映像表現技術の動向を紹介する。また,映像制作における課題や,解決へのアプローチ,さらに実時間処理での映像解析技術による映像表現の応用事例について解説する。
  • 映像検索を高度化する映像解析技術
    住吉英樹
    PDF ↓概要

    概要
    近年,インターネットの検索技術が進歩し,必要な情報が簡単に入手できるようになった。大量の映像を日々扱う放送局においても,希望する映像を簡単に探し出したいという要望は強い。コンピューターの能力の向上により,大量の映像の中から似ているものを短時間で見つけたり,限定的ではあるが映像の内容をコンピューターが認識して検索に役立てることも可能になってきた。また,放送局においても映像をコンピューター上のファイルとして扱う運用への移行(ファイルベース化)が進んでおり,映像検索を高度化する環境が整ってきた。本稿では,従来のタイトルや概要文などによる番組単位の検索だけでなく,利用者の望む映像内容に基づいたショット単位での検索などを実現するための,検索機能を高度化する映像解析技術の研究について解説する。また,一部で試験的に利用が始まった,放送局における高機能な映像検索システムについて紹介する。
  • テレビ視聴スタイルの多様化に向けた技術研究の概要
    山内結子
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    概要
    テレビの視聴スタイルの多様化が進み,より魅力的な放送サービスの実現に向けた取り組みが重要となりつつある。本稿では,視聴スタイルのユビキタス化・ソーシャル化・パーソナル化に向けた技術の概要を紹介するとともに,パーソナル化に向けた技術研究として,当所で取り組む興味内容推定技術の研究について解説する。

報告

  • テレビ映像を画面外に拡張するシステム「Augmented TV」
    川喜田裕之/中川俊夫
    PDF ↓概要

    概要
    新しい映像表現の1つとして,携帯端末のカメラを通してテレビを見ることで,テレビの映像を画面外に拡張するシステム「Augmented TV」を研究している。Augmented TVでは,拡張現実感(AR:Augmented Reality)の技術を用いて,携帯端末の画面上で,カメラから取り込んだ画像に3DCG(3 Dimensional Computer Graphics)アニメーションをオーバーレイ表示(重ねて表示)することにより,テレビ画面内のキャラクターがテレビ画面の外に飛び出してくるように見える演出をすることが可能である。画面を挟んでスムーズな出入りを実現させるためには,携帯端末における3DCGの表示時刻が重要であり,高い同期精度が要求される。今回,高精度な同期方式とコンテンツ制作環境を開発した。市販のテレビとタブレットを用いて試作したシステムを評価したところ,フレーム単位(0.03秒以下)の同期精度が得られた。
  • 長期間の放送番組のタイムシフト 視聴環境のための分散ファイルシステム
    金子豊/竹内真也/黄珉錫/苗村昌秀
    PDF ↓概要

    概要
    ハードディスクレコーダーや,ビデオオンデマンド(VOD:Video on Demand)などの通信系サービスの普及により,タイムシフト視聴が増加している。今後の放送システムにおいては,従来と同様の放送サービスを提供するだけでなく,放送後に放送コンテンツを通信系サービスへ提供することが多くなると予想される。本稿では,将来の長期間にわたる放送番組のタイムシフト視聴サービスを前提とし,放送コンテンツを長期的に保管して,その映像,音声,関連データに放送時刻を使ってアクセスできるスケールアウト型の分散ファイルシステムを提案する。このファイルシステムは,保管したファイル内のデータを,フレーム単位で,仮想的なファイルの時間軸上にマッピングすることにより,フレーム単位でデータを取得できる。また本稿では,試作したシステムを放送番組の録画システムとして利用した約4年間の実験運用の経過とアクセス性能について述べる。
  • 長期間タイムシフト視聴環境における操作行動
    竹内真也/黄民錫/金子豊苗/村昌秀
    PDF ↓概要

    概要
    本稿では,放送による番組のリアルタイム視聴と,通信による番組コンテンツのタイムシフト視聴をシームレスにつなぐ新しい放送サービスとして,時間方向にザッピングしながら見たい番組コンテンツを見つけ出し,視聴することができるタイムザッピングサービスを提案する。当所では,放送された全ての番組コンテンツを永続的に保存し,番組単位による指定だけではなく,番組が放送された放送日や時刻に基づいた指定に従って番組コンテンツを提供するタイムシフト視聴環境を構築した。そして,タイムザッピングサービスによる番組コンテンツの視聴方法を検証するとともに,配信システムの設計の基礎データとして,視聴者の操作パターンのデータを収集するための実験を行った。本稿では,その実験結果について報告する。この実験により,ボタンの操作回数や,操作をせずに連続して視聴した時間などの操作パターンのデータを取得した。また,タイムザッピングサービスによって,数年前に放送された番組であってもタイムシフト視聴されることが分かった。

研究所の動き

  • ハイブリッドキャスト放送外マネージドアプリ ~多様なアプリ利用の実現に向けて~ PDF

  • 磁性細線を用いた記録デバイスの研究 PDF

発明と考案

  • 2014年9月~2014年10月 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

  • 研究会・年次大会等発表一覧 PDF