No.148 2014年11月発行

8Kスーパーハイビジョン カメラ・音響技術 特集号

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巻頭言

  • 次世代の高臨場感放送への期待
    谷口高士
    大阪学院大学情報学部教授
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解説

  • 多様な番組制作のための8Kスーパーハイビジョンカメラの開発
    島本洋
    PDF ↓概要

    概要
    NHKでは,次世代の超高臨場感放送システムの実現を目指し,現行ハイビジョンの16倍の画素数となる3,300万画素(7,680×4,320画素:8K)の映像と,22.2チャンネルの3次元音響(22.2ch音響)を持つ,8Kスーパーハイビジョン(8K Super Hi-Vision)の研究開発を進めている。これまでに,この8K映像を用いて,愛知万博展示やオリンピックのライブ中継など,多くの番組制作(8Kコンテンツ制作)を行ってきた。このような多様な番組制作を行うためには,映像入力装置であるカメラの開発が必要である。これまでに,フレーム周波数が120Hzのフルスペック8Kリファレンスカメラや,高感度・低騒音のシアターカメラ,小型単板カメラなど,さまざまな8Kカメラを開発してきた。2018年の8Kの本放送開始を目指し,8Kカメラも開発段階から実用化の段階にシフトしつつある。本稿では,これまで取り組んできた8Kカメラシステムの研究開発と今後の実用化について解説する。
  • 8Kスーパーハイビジョン音響制作システムの開発と標準化動向
    西口敏行/小野一穂/渡辺馨
    PDF ↓概要

    概要
    8Kスーパーハイビジョン(8K Super Hi-Vision)の音響方式である22.2マルチチャンネル音響(以下,22.2ch音響)は,3層のチャンネル配置からなる3次元音響により,高い臨場感を実現する音響技術である。8Kの2016年の試験放送,2018年の本放送に向けて,NHKでは22.2ch音響の研究開発を進めている。また,国内外の標準化機関においては,22.2ch音響の放送に必要な規格や運用規定の策定に向けた標準化活動が進められている。本稿では,22.2ch音響を実現するために重要となる効率的な制作技術について,開発の現況を紹介するとともに,試験放送や本放送に向けて進められている国内外の標準化の状況について概説する。

報告

  • 超小型8Kスーパーハイビジョンカメラ「Cubeカメラ」の開発
    安江俊夫/北村和也/島本洋
    PDF ↓概要

    概要
    次世代の放送システムとして,8Kスーパーハイビジョン(8K Super Hi-Vision)の研究開発を進めている。今回,3,300万画素,フレーム周波数120Hzの単板カラーCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサーを用いて,幅125mm,高さ125mm,奥行き150mm,質量2kgの小型・軽量なカメラヘッドを持つカメラシステムを開発した。本カメラヘッドは,イメージセンサーの光学サイズ(受光面の対角長)が,デジタルシネマ用カメラで一般的に用いられているスーパー35mmと同等であることから,種類の豊富な映画用のPLマウントレンズが使用可能であり,これまでにさまざまな8Kコンテンツの制作に用いられている。本カメラを用いて単板カラー撮像方式による色再現特性について検討した結果,リニアマトリクスを用いた補正により,超高精細映像(UHDTV:Ultra High Definition Television)の国際規格であるITU-R Rec. BT.2020に準拠した色再現特性,および現在の放送用カメラの色再現特性に合わせた特性が得られることを確認した。
  • 22.2マルチチャンネル音響再生システムにおけるスピーカー位置の違いが空間的印象に与える影響
    澤谷郁子/入江健介/杉本岳大/安藤彰男(富山大学)
    PDF ↓概要

    概要
    マルチチャンネル音響システムの構築においては,スピーカー再生環境の制約条件によって,スピーカーの位置が標準配置の通りに設定されない可能性がある。同じ音響信号を再生してもスピーカーの位置によって空間的印象が変わることが知られており,再生時の空間的印象に影響を及ぼさないマルチチャンネル音響のスピーカー設置範囲に関する指針を得る必要がある。これまで2次元音響システムの各スピーカー位置の違いによる再生音の空間的印象については検討されてきたが,3次元音響システムについては調べられていない。そこで本研究では,8Kスーパーハイビジョン(8K Super Hi-Vision)の音響システムである22.2マルチチャンネル音響について,各スピーカー位置の違いが空間的印象に与える影響を調べるために,各スピーカーの方位角と仰角を変えた場合の再生音の空間的印象を評価した。その結果,基準配置(等間隔)に対して,上層および下層の前方スピーカーを正面方向へ,中層の前方および後方スピーカーを側方方向へ,上層全体を中層方向へ移動させても,空間的印象の違いが識別されにくい傾向にあることが分かった。
  • 家庭用22.2マルチチャンネル音響再生システム
    松井健太郎
    PDF ↓概要

    概要
    8Kスーパーハイビジョン(8K Super Hi-Vision)の音響方式として,22.2マルチチャンネル音響方式の開発を進めている。この方式は,空間的に配置された22チャンネルと,低音効果用の2チャンネルから構成され,3次元的な空間音響を再生するものである。また,家庭でのさまざまなスーパーハイビジョン視聴環境に対応するために,22.2マルチチャンネル音響をより少ないスピーカー数で再生する再生法の開発も進めている。本稿では,フラットパネルディスプレーに一体化された12個のスピーカーによるバイノーラル再生法を提案する。この方法を用いれば,24個のスピーカーを設置することなく,22.2マルチチャンネル音響を体験することができる。

研究所の動き

  • やさしい日本語ニュースサービス「NEWSWEB EASY」を支える言語処理技術 PDF

  • 番組素材の高速なファイル伝送を実現する双方向FPU PDF

発明と考案

  • 2014年7月~2014年8月 PDF

論文紹介

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