No.139 2013年5月発行

自然言語処理 特集号

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • 第3回目の情報爆発
    関根聡 ニューヨーク大学准教授,楽天技術研究所ニューヨーク所長
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    概要
     情報爆発やビッグデータという用語が世間をにぎわすようになって久しい。しかし,歴史をひもとくとこのよう な情報爆発は少なくとも過去に2回あり,今回の情報爆発は3回目ということになる。過去の2回の情報爆発は人 類の歴史の潮流を大きく変えてきており,それらを顧みることは,過去2回の情報爆発に肩を並べると考えられる 今回の情報爆発を考えるのに有益であろう。

解説

  • 自然言語処理技術の研究概要
    田中英輝
    PDF ↓概要

    概要
    テキストを計算機で扱う自然言語処理技術は,近年,放送局で重要性を増してきている。 背景には放送局を取り巻く状況の変化がある。第1に,外国人や障害者などへのサービ スの期待が高まってきたことである。第2に,放送局でインターネットを使ったコンテ ンツの2次利用が本格化してきたことである。第3に,インターネットで視聴者自身が 意見や質問など大量の情報をテキストで発信するようになってきたことである。本稿で は,これらの変化を解説するとともに,当所で行っている研究の概要を「人にやさしい 放送」,「コンテンツの2次利用」,「視聴者の声の分析」に分けて紹介する。
  • 手話における言語資源の研究動向
    加藤直人
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    概要
    言語資源とはコーパス,辞書,シソーラスなどの電子化された言語データをいう。中で もコーパスは言語処理の研究においてその重要性が増してきている。手話も言語の1つ であり,手話言語の研究にコーパスは不可欠である。手話言語のコーパスは音声言語の コーパスと比較して構築が進んでいないが,近年,その研究が活発化している。本稿で は,手話コーパスの研究動向と,現在,当所で進めている手話ニュースコーパスの構築 について概説する。

報告

  • やさしい日本語ニュースの公開実験
    田中英輝/美野秀弥/越智慎司/柴田元也
    NHK報道局
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    概要
    国内に居住する外国人へニュースを分かりやすく伝えるために,ニュースをやさしい日本語で提 供する研究を進めている。2012年4月からは,研究成果を基に,やさしい日本語のニュースを 提供する公開実験サイト「NEWS WEB EASY」を開始し,Webサービスの効果と問題点の検証 を進めている。本稿では,ニュースのためのやさしい日本語の設計方針と詳細,公開実験サイト のWebサービスの特徴,ニュースを複数の作業者で安定してやさしく書き換えるための支援シス テムについて述べる。また,公開実験でこれまで提供したニュースを分析し,想定したやさしい 日本語が作業者に依存せず安定して作成できていたことを述べる。
  • 視聴者の意見を把握するための評判分析技術
    小早川健
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    概要
    放送に関する視聴者の意見を把握するための評判分析技術の概要と応用例を報告する。視聴者の 意見を把握するための方法としては,放送局に寄せられる意見を担当者が読んだり聞いたりして 分析するという方法が長年にわたって行われてきた。しかし,近年の計算機と言語処理技術の発 達によって,視聴者の意見を把握するための作業が一部自動化されてきている。本稿では,評判 分析技術の概要を述べるとともに,NHKにおける応用例および今後の課題と可能性を報告する。

研究所の動き

  • 高分子を用いた軽量スピーカーの開発 PDF ↓概要

    概要
    NHKが次世代の放送システムとして開発を進めているスーパーハイビジョンの音響方式は22.2マルチチャンネル 音響方式である。22.2マルチチャンネル音響方式は上層9チャンネル,中層10チャンネル,下層3チャンネル,低 域強調2チャンネルから成る音響方式で,視聴者を取り囲む全ての方向からの音を再現することができる。当所では, この22.2マルチチャンネル音響を家庭で手軽に再生できるようにするために,軽くて設置しやすい薄型スピーカー の研究・開発を行っている。
  • 固体メモリー高速記録技術 PDF ↓概要

    概要
    ハイビジョンカメラの記録装置には,磁気テープではなく光ディスクや固体メモリー(NANDフラッシュメモ リー*1)が使用されるようになってきている。固体メモリーは小型・低消費電力で,耐衝撃性にも優れているので, ロケや取材用カメラの記録装置に適した記録素子と言える。しかし,ハイビジョンの数十倍の高速データを扱うスー パーハイビジョン(SHV)カメラに適用するためには,更なる高速化と低消費電力化が必要である。当所では,固 体メモリーを用いた記録装置の高速記録技術の研究・開発を行っている。

発明と考案

  • 2013年 1月~2月 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

  • 学会発表論文一覧 PDF

  • 研究会・年次大会等発表一覧 PDF