No.133 2012年5月発行

Hybridcast®特集号

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • 「拡張したテレビ」を支える基盤技術Hybridcast®ヘの期待
    岩浪剛太 (株)インフォシティ代表取締役
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    概要
     一般に「デジタル革命」という言葉があるが,これには2つの段階があると考えられる。最初の段階はいわゆるデジタル化である。従来実現されていたものをデジタル技術で置き換えることが基本であるが,それだけでもユーザーは効率化,高品質化,利便性の向上など,十分にその恩恵を享受できる。次の段階は従来にない新しい体験がユーザーに提供されるもので,これこそが真のデジタル革命であり,Hybridcast® *はそれを担う基盤的な技術体系と捉えることができる。

解説

  • 放送通信連携技術の研究開発概要
    加藤久和
    PDF ↓概要

    概要
    当所で取り組んでいるHybridcast®を基盤とした放送通信連携システムに関する研究開 発の考え方,今後の見通しなどについて外部動向を踏まえて解説する。
  • Hybridcast®の基本システム概要
    浜田浩行/松村欣司/砂崎俊二
    PDF ↓概要

    概要
    放送と通信のそれぞれの利点を生かした放送通信連携サービスを実現するために Hybridcastの研究を進めている。Hybridcastはネットワークを利用して放送サービスを 高機能化するための技術基盤であり,この基盤上で魅力的なさまざまなサービスを実現 することができる。Hybridcastでは,放送番組からVOD(Video On Demand)番組へ 誘導するサービスや番組の視聴方法をカスタマイズするサービス,SNS(Social Networking Service)と連携したサービス,スマートフォンやタブレットなどのモバイ ル端末とテレビを連携するサービスなど,多様で多機能な放送サービスを実現すること ができる。以下,Hybridcastの基本システムについて解説する。
  • Hybridcast®を支える技術
    武智秀/馬場秋継/大亦寿之
    PDF ↓概要

    概要
    Hybridcastは放送と通信を組み合わせたサービスを実現するための技術基盤である。 Hybridcastによって,放送と通信のそれぞれの利点をより効果的に組み合わせた多様な サービスを実現することができる。本稿では,Hybridcastのために開発した特徴的な技 術を紹介する。

報告

  • テレビ番組に関するメッセージ解析手法
    有安香子/藤沢寛/砂崎俊二
    PDF ↓概要

    概要
    放送と通信が連携するサービスにおいて,視聴者がテレビを視聴する環境をより豊かにするため には個人向けサービスの強化が重要である。Hybridcast®では,放送番組に関するメッセージ (意見や感想)を視聴者間で共有するサービスや,視聴者の好みに基づいて番組を推薦するサー ビスなどの個人向けサービスを想定している。これらのサービスを実現するためには,放送番組 に対するメッセージを解析してトピックを抽出したり,内容を分類したりすることが有用であ る。しかし,放送番組に対するメッセージには特有の表記の揺れや文法上の問題があり,メッ セージを解析することは容易ではない。そこで,放送番組に付随している番組概要文などの情報 を用いてメッセージの内容を補完するとともに時間的に近いメッセージでは類似性が高いことを 利用する解析手法を提案する。実際に放送された番組に対するメッセージを用いて提案手法を検 証した結果,トピックの抽出精度は70%,内容分類における適合率は0.85,再現率は0.74であ り,提案手法の有効性が確認できた。
  • コネクティッドスタジオ ~多人数仮想参加型番組制作・視聴システム~
    道家守/金子浩之/浜口斉周/井上誠喜
    PDF ↓概要

    概要
    映像コンテンツ制作技術とネットワーク技術を利用した新しいコミュニケーションの実現を目指 して,その基盤となる映像コンテンツ制作プラットホームの研究開発を進めている。このプラッ トホームはテキストからCG(Computer Graphics)を主体とした映像コンテンツを生成する TVML(TV program Making Language)の技術をベースとしている。映像コンテンツを制作す るための場所や時間,制作者のスキルに制約されることなく,さまざまなジャンルの映像コンテ ンツを誰でも容易に制作することが可能となる。このプラットホームによって映像コンテンツを 制作することが広く一般の人にとって身近なものとなり,映像コンテンツを用いたコミュニケー ションを活性化できると考えている。今回,クラウド上に構築した映像コンテンツ制作プラット ホームを用いて,TV番組の視聴者をユーザーとした仮想番組参加システム「コネクティッドスタ ジオ」を試作した。コネクティッドスタジオを利用することで,視聴者は容易に番組に参加する ことが可能となり,参加している番組内で他の視聴者とコミュニケーションをすることができる ようになる。本稿では,コネクティッドスタジオの仕組みと,試作したコネクティッドスタジオ を用いた番組例を報告する。

研究所の動き

  • スーパーハイビジョン用プラズマディスプレイの駆動技術 PDF ↓概要

    概要
    当所では,7,680×4,320画素のスーパーハイビジョン(SHV)の研究開発を進めている。このSHVの映像を表示可能な,自発光で直視型のディスプレイを実現するために,大画面プラズマディスプレイパネル(PDP)の研究開発に取り組んでいる。SHVの走査線の数はハイビジョンの4倍なので,SHV用のPDPではハイビジョンよりも高速に走査する必要がある。当所では,そのための新しい駆動方式を開発した。
  • 無線LAN を用いた映像伝送の高信頼化技術 PDF ↓概要

    概要
    無線IP(Internet Protocol)通信の普及と高速化が進み,携帯端末や無線LANで容易に映像を伝送できるようになった。しかし,無線端末が移動すると障害物などの影響によって通信が遮断したり伝送容量が減少したりするので,映像品質が劣化することがある。そこで,当所では無線IP通信の映像伝送の高信頼化技術の研究を行っている。ここでは,無線LANの遮断による映像の乱れを防ぐ技術を紹介する。

発明と考案

  • 2012年 1月~12月 PDF

論文紹介

  • 論文紹介 PDF

  • 研究会・年次大会等発表一覧 PDF