No.122 2010年7月発行

技研公開2010 講演・研究発表 特集号1

※PDFで公開しています。

巻頭言

  • はじめに
    久保田啓一NHK放送技術研究所所長
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    概要
    今年,NHK放送技術研究所(技研)は開所80年を迎えました。技研は,テレビ,カラー放送,ハイビジョン,衛星放送,デジタル放送など,放送の歴史の中で常に最先端の放送技術を開拓し,日本ならびに世界の放送の発展に向けて先導的な役割を担ってまいりました。

イベント

  • 技研公開2010より
    ~技研80年さらなる未来へ~
    PDF ↓概要

    概要
    NHK放送技術研究所では,5月27日(木)から30日(日)までの4日間,技研の最新の研究成果を公開展示するイベント「技研公開2010」を開催しました。今年は,技研開所80周年記念として「技研80年さらなる未来へ」をテーマに,最新の研究成果44項目を展示しました。開催期間中,22,087人の方が来場されました。進化したスーパーハイビジョンや,放送通信連携サービス技術など,技研が取り組んでいるさまざまな研究内容を多くの方にご覧いただきました。

研究発表

  • フレキシブル制作システム 竹内真也 PDF ↓概要

    概要
    放送局では,これまで番組の制作や保存にVTRテープを用いてきたが,最近はノンリニア編集機を用いた番組制作やネットワークを利用した番組素材転送など,ハードディスクやメモリーを利用したファイルベースシステムへの移行が進んでいる1)。ファイルベースシステムによって番組制作のワークフローは変化したが,現状では以下のような課題がある。
  • 電波テレビカメラ ~ミリ波アクティブイメージングシステム~
    鴨田浩和
    PDF ↓概要

    概要
    ミリ波イメージングとは可視光の代わりにミリ波やサブミリ波といった周波数の非常に高い電波を利用して物体を撮影する技術である1)。ミリ波は可視光では透過しない濃い霧や,煙,布,木材などを透過するので,それらに遮へいされた被写体を撮影することができる。そのため,衣服の下に隠された不審物の検知や,非破壊検査などへの応用が検討されている)
  • スーパーハイビジョン・フル解像度カメラシステム 山下誉行 PDF ↓概要

    概要
    次世代映像システムとして立体映像や高精細・高臨場感映像に対する関心が高まっている。当所では,次世代放送システムを目指してスーパーハイビジョン(SHV)の研究開発を進めている。SHVは水平視野角100°の広視野映像と3次元音響による高い臨場感と没入感を目指したシステムで,100°の視野角でも画素構造が知覚できない7,680画素×4,320ラインの超高精細映像フォーマットを採用している。これらのシステムパラメーターはITU-RおよびSMPTEで既に標準化されている。
  • 生字幕制作のための音声認識 本間真一 PDF ↓概要

    概要
    テレビ番組の音声情報を文字で伝達する「字幕放送」は,聴覚障害者や高齢者のための重要な情報伝達手段となっている。また,最近では字幕の表示機能を標準で装備したデジタル放送受信機やワンセグ携帯端末の普及によって,字幕放送は健聴者にとっても有効なユニバーサルな情報伝達手段となってきている。
  • 超高感度HARP撮像デバイスの高画質化技術
    大川裕司
    PDF ↓概要

    概要
    当所では,夜間の緊急報道や自然科学番組の制作に不可欠な超高感度ハイビジョンカメラの実現を目指して, HARP ( High - gain Avalanche Rushing amorphous Photoconductor)光電変換膜(以下,HARP膜と呼ぶ)とそれを用いたHARP撮像デバイスの開発に取り組んでいる。
  • 超高精細空間光変調素子 町田賢司 PDF ↓概要

    概要
    当所では,専用の眼鏡が不要で臨場感豊かな立体像表示を目指して,特殊なレンズアレイを用いたインテグラル・フォトグラフィー(IP)やホログラフィーによる立体映像技術の研究を進めている。また,立体像の表示もできる高精細で高速な表示デバイスの研開発も行っている。デバイスイメージを1図に示す。

研究所の動き

  • エナジーハーベスティングを利用した小型電源の研究 PDF ↓概要

    概要
    エナジーハーベスティングとは,光や熱,振動などの身の周りにあるエネルギーを電力に変えて利用する技術のことである。受信した電波のエネルギーを利用して音を再生する鉱石ラジオや,体温で動き続ける腕時計などはエナジーハーベスティングを利用した代表例と言える。これまでは発電量が小さく,限られた用途にしか利用できていなかったが,近年,発電技術が向上するとともに,さまざまな電子部品の消費電力が下がり,その応用範囲は広がっている。

発明と考案

  • イメージング装置 PDF ↓概要

    概要

    特徴と利用分野

    本発明は,ミリ波帯の電波を利用して物体を撮影する装置である。ミリ波は可視光では透過しない濃い霧や煙,布,木材などを透過するので,それらの遮へい物に隠された被写体を撮影することができる。そのため,災害現場での報道への利用や,衣服の下に隠された不審物の検知,非破壊検査などへの応用も期待される。ミリ波帯を利用したイメージング装置では,2次元画像を得るために画素ごとにミリ波帯の受信機を並べるなど,一般に,多数のミリ波帯の受信機を必要とする。しかし,本発明により,送信用の周波数走査アンテナと1対の送受信機,信号処理回路から成る 簡易な構成のイメージング装置を実現することができる。
  • 言語モデル作成装置及び言語モデル作成プログラム並びに音声認識装置及び音声認識プログラム PDF ↓概要

    概要

    特徴と利用分野

    本発明は,音声認識装置に登録されていない単語(未知語)をカタカナの文字列で出力するための技術である。これまでの音声認識装置では,未知語を含む音声区間で認識誤りを必然的に生じていたが,本発明を適用することで,固有名詞などの未知語をカナ文字列として出力できるようになるので,認識誤りの削減効果が期待できる。

論 文

  • 論文紹介 PDF

  • 研究会・年次大会発表一覧 PDF