No.232007/02

スーパーハイビジョン紅白生中継のすべて
大阪放送局でスーパーハイビジョンによる「紅白歌合戦」のパブリックビューイング公開実験を実施

人間・情報 主任研究員 西田 幸博
 2006年12月31日、大阪放送局でスーパーハイビジョン(SHV)による「第57回NHK紅白歌合戦」のパブリックビューイング公開実験(生中継)を行いました。大阪放送局のスタジオに設置した450インチのスクリーンと22.2マルチチャンネル音響の特設シアター(約100席)で、まるでNHKホールにいるような臨場感あふれる映像と音響をお客様に楽しんでいただきました。イベントは番組終了まで4時間半続きましたが、大勢のお客様が最後まで熱心にご覧になっていました。
 SHV版「紅白歌合戦」は、NHKホールに設置した2台のSHVカメラによる映像と、約150本のマイク信号をライブミクシングした22.2マルチチャンネル音響で番組を制作し、その信号を大阪放送局にライブで伝送しました*1。SHVは、これまでも展示会などにおいて会場内のライブ伝送を行ったことがありますが、今回は世界初の試みとして、一般のIP光回線を用いた長距離伝送を行いました。この回線で伝送するために、SHVの映像信号を符号化装置によって約40分 の1のデータに圧縮したうえで、24チャンネルのデジタルオーディオ信号を多重し、約640Mbpsの伝送ビットレートの信号にしました*2
 今回の成功により、一般のIP回線でさまざまな場所からのSHVの生中継に道がひらかれました。今後も、技研は、SHV放送の実現に向けて、一層の研究・開発を進めて参ります。
SHV圧縮符号化装置とIP伝送装置
(渋谷)
パブリックビューイング会場
(大阪放送局)

*1 日本電信電話(株)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ(株)と共同で実施したものです。
*2 報道発表資料(2006年3月2日)「スーパーハイビジョン符号化装置を開発」
(技研ホームページ http://www.nhk.or.jp/strl/hodo/180302-2.html)をご覧ください。



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