32 超高速度高感度カメラ 展示概要
より魅力的なスポーツ・科学番組を制作するために、一瞬の現象を超高速度で撮影できるカメラの開発を進めています。今回、感度を従来の13倍に高めた裏面照射型超高速度CCD※1を開発し、少ない照明下での高速度撮影が可能になりました。


特長
光開口率の改善
裏面照射型構造の採用により、これまで20%未満であった画素の光開口率※2がほぼ100%になりました。これにより従来の5.4倍の感度を実現しました。

光の利用率の改善
裏面照射型構造を採用することで、従来のセンサーでは転送電極で減衰していた青色光や、フォトダイオード※3を透過してしまっていた赤色光の一部も、すべて利用することが可能になり、さらに1.2倍の感度を実現しました。

時間開口率の改善
これまでは、各画素のフォトダイオードからメモリーに電荷を転送する期間は光電変換動作ができませんでした。開発したセンサーでは、電荷蓄積部と光電変換部とを分離することで、電荷を転送中も光電変換動作が可能になり、さらに2倍の感度を実現しました。
今後の予定
カメラの小型化を進め、さまざまな条件下で、より幅広い被写体を撮影できる超高速度カメラの研究開発を進めていきます。

この研究は、近畿大学、テレダイン・ダルサ(株)、(株)ナックイメージテクノロジーと共同で進めています。

超高速度高感度カメラ
※1 裏面照射型超高速度CCD : 素子の裏面側に光を電荷に変換する光電変換層を設けた構造の超高速度CCD
※2 光開口率: センサーに入射する光量と各画素の受光部に入射する光量との比
※3 フォトダイオード : 入射した光を電荷に変換し、蓄積するダイオード

5月24日(木)から27日(日)午前10時から午後5時まで
展示項目