24 時空間トレリス符号化MIMO伝送システム 展示概要
総務省の周波数再編計画に基づき、ロードレースなどの移動中継に用いる700MHz帯FPU※1の周波数移行が検討されています。技研では時空間トレリス符号化MIMO(STTC-MIMO)伝送方式※2を適用したFPUの移動中継システムを提案し検証を行っています。


特長
システム要件
周波数移行先の候補である1.2GHz帯や2.3GHz帯では、700MHz帯の電波と比較して自由空間伝搬損失や回折損失などが大きくなります。このため、送信電力の増力や、伝送方式の改良、マクロダイバーシティ※3による受信システムの改善等により損失を補う工夫が必要となります。

2送信・2受信の時空間トレリス符号化MIMO伝送方式の適用
現行FPUのOFDM方式をベースに、QPSK/8PSK/16QAMに対応した2送信・2受信の時空間トレリス符号化MIMO伝送装置を開発し、従来の2倍の伝送容量(16QAMで44.7Mbps)を実現しました。また、従来と同じ伝送容量で伝送する場合は、疑似エラーフリーとなる所要CNRを約6.0dB改善しました。

誤り訂正外符号にリードソロモン符号(204,166)を採用
誤り訂正外符号として、パリティーが多く誤り訂正能力が約2.5倍のリードソロモン符号(204,166)も採用し、擬似エラーフリーとなる所要CNRを約1.0dB改善しました。
今後の予定
1.2GHz帯および2.3GHz帯の電波を用いたフィールド実験を実施して、このシステムの有効性を検証するとともに周波数移行のための技術的条件の調査検討に寄与します。
ロードレース中継の運用イメージ
※1 FPU(Field Pick-up Unit) : 映像素材の伝送に用いる無線システム
※2 時空間トレリス符号化MIMO(STTC-MIMO)伝送方式 : 異なる情報に対するマッピング点が遠くなるように2系統で畳み込み符号化を行なって送信し、2系統の受信信号を用いてビタビ復号法により送信信号を推定するMIMO方式
※3 マクロダイバーシティ : 複数の基地局で受信した信号を集めて選択・合成することで、基地局ごとに復調して選択する従来の方法よりも大きな改善効果が得られる方法

5月24日(木)から27日(日)午前10時から午後5時まで
展示項目