技研公開2007 未知を探る・未来を創る English
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日時 : 5月24日(木)25日(金) 午前10:00〜午後5:00 ( 入場は、午後4時30分までにお願いします。)
新しい放送サービスの開拓と、それを実現するキーデバイスを開発するために、人間科学や物性科学の基礎研究にも取り組んでいます。専門家の方向けに、ポスターを使ってこれらの研究を紹介します。
    画像の実物感と解像度の関係
      〜 究極の高臨場感映像システムを目指して 〜
解像度の異なる画像と実物を比較し画像の実物感を評価しました。画像と実物の間の光学的特性(サイズ・輝度・色度・視差)を一致させ、評価実験を行った結果、解像度が80〜100画素/度まで実物感が増加し、それ以上で一定となることがわかりました。


    臨場感と空間認知
      〜 臨場感を反映する客観的指標の確立を目指して 〜
広視野で一様に動く物を見る時、物が動いている感覚と自分が動いているような感覚(ベクション)を交互に感じることがあります。臨場感の客観的指標としてベクションによる重心動揺が用いられてきましたが、このベクションを脳血流測定により客観的にとらえることが可能かどうかを検討しました。

本研究は、早稲田大学との連携により進めています。


    年代別聴力調査と聴力特性を考慮した音声補償方式
      〜 高齢者の聴力特性を考慮した音声放送サービスを目指して 〜
放送音声の聞きやすさと聴力の関係を調査するため、20〜80歳代の125Hz〜16kHzの最小可聴限を測定し、年代別の平均聴力を求めました。平均聴力データをもとに、周波数ごとの聴力損失に応じた補正について検討し、聞き取りやすい放送音声の補正を目指して、主観評価試験によりその効果を確認しました。


    大語彙(い)連続音声認識技術
      〜 人間のように柔軟な音声認識を目指して 〜
大語彙連続音声認識技術は、その性能が人間の能力に近づくほど、字幕制作をはじめ放送での幅広い応用が期待できます。聴覚の知見に基づく音響処理の高度化や、単語の意味情報を利用した言語処理の高度化、認識誤り傾向の学習などにより、雑音環境や話し言葉での認識性能を改善しました。


    高移動度高分子薄膜トランジスター
      〜 フレキシブルディスプレイのアクティブ駆動を目指して 〜
液晶性の分子骨格を有する高分子半導体を用いた薄膜トランジスター(TFT)の研究・開発を進めています。基板表面処理と加熱処理により、高結晶性・高配向性の半導体薄膜を実現でき、高いホール(正孔)移動度と電流on/off比を達成できます。また、大気中での動作安定性も優れています。

本研究は、メルク(株)および関東電化工業(株)との連携により進めています。


    超高精細冷陰極ディスプレイ(FED)
      〜 小型から大型まで高効率なスーパーハイビジョンテレビを目指して 〜
新たな触媒技術で作製したグラファイトナノファイバー(微細な繊維状の炭素)を電子放出材料としたFEDを開発しています。エミッション効率が高く、また微細な構造を大面積にも容易に形成できるので、100インチ超の大型から超高精細な小型まで、消費電力の少ないテレビの実現が期待できます。


    ホール励起による新しい発光機構
      〜 高輝度・高効率ディスプレイを目指して 〜
高輝度・高効率化につながる新しい発光機構をもつ三元化合物の蛍光体を作製しました。添加した希土類イオンは、従来提唱されていた電子ではなく、ホール(正孔)によって励起されて効率良く明るく発光します。不純物を極限まで低減した世界一高純度な蛍光体です。


    スピン注入型光変調素子
      〜 大容量高速ホログラム記録用の空間光変調器を目指して 〜
サブミクロンサイズの新しい光変調素子を作製し、電流駆動による光変調動作を初めて確認しました。動作原理は、スピンの向きをそろえた電流を素子中の磁性体層に流すことで磁化の向きを制御し、それに光をあてると磁化の向きによって反射光の偏光が変化することを利用しています。

本研究は、東京大学物性研究所との連携により進めています。


    ホログラム光記録技術
      〜 スーパーハイビジョン用の超大容量高速記録システムを目指して 〜
光の干渉を用いるホログラム記録の大容量化に向けた研究を行っています。光波面を補償する技術と、光の位相を利用したスペックル多重記録技術を組み合わせたホログラム記録装置を試作しました。本装置でデータを200多重記録し、動画の記録および再生を確認しました。


    磁気テープ高速再生技術
      〜 磁気テープから次世代記録メディアへのコピーの高速化を目指して 〜
レーザーと磁気転写膜を用いて、磁気テープに記録されている複数トラックのデータを高速に読み出す再生装置の開発を行っています。ここでは、磁気転写膜に磁気テープのデータが転写されている様子や、磁気テープを走行させ、試作した光学ヘッドで信号を読み出す実験の様子を展示します。

この研究は静岡理工科大学と共同で進めています。磁気転写膜の開発はFDK(株)との連携により進めています。

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