紙のように薄くて軽くて丸められるフレキシブルディスプレイ(超薄型ディスプレイ)が実現できれば、A4サイズの大きさでも容易に持ち運びすることができ、いつでもどこでも地上デジタル放送を視聴できるようになります。当所では、このような将来のフレキシブルディスプレイを実現するための有力候補の一つとして有機EL*に着目し、そのフレキシブル化の研究を進めています。
現在、フレキシブル化が可能で高効率発光する燐光性高分子材料の開発とディスプレイ構造の最適化を中心に研究を進めています。プラスチックフィルム上にこの燐光性高分子を用いた白色有機EL層とカラーフィルターを形成することで、3.6インチのフレキシブルカラー有機ELディスプレイを試作し、動画表示に成功しています。また、高画質表示のために必要な駆動用TFT**として、有機半導体を用いた有機TFTでアモルファスシリコン並みの移動度を得ています。この有機TFTと燐光有機EL素子を用い、世界に先駆けて4x4パネルのアクティブ駆動に成功しました。これらの成果から、「曲がるアクティブ駆動有機ELディスプレイ」の実現が少しずつ現実味を帯びてきています。*EL(electroluminescence) : 電界発光、 **TFT(thin film transistor) : 薄膜トランジスタ
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