- NHKは日本ビクター(株)と共同で3300万画素数のフル解像度スーパーハイビジョンプロジェクターを開発しました。ダイナミックレンジ*1)を、従来の前面投射方式プロジェクターの100倍となる100万対1に向上し、「黒」をより暗く再現することが可能となりました。
- 開発したプロジェクターの特長
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輝度信号用にスーパーハイビジョンのフル解像度(3300万画素)表示デバイスLCOS(Liquid crystal on silicon*2))で表現 |
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人間の視覚特性を利用し、色信号の変調には低い解像度(800万画素)のデバイスで表現。これにより低いコストで十分な解像度を実現 |
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液晶プロジェクターは、光源の光を液晶で遮る(変調する)ことにより画像を表示するが、色信号で変調済みの光をさらに輝度信号で変調することで「黒」をより暗く再現できる |
- スーパーハイビジョンの大画面・高精細映像で、映画の迫力あるシーンや暗いシーンなども十分に再現でき、家族そろって高臨場感映像・音響を楽しむことが可能となります。
- 本プロジェクターの映像は、平成20年5月22日から25日に開催する放送技術研究所の一般公開で展示します。
※1 |
ダイナミックレンジ: 白を表示したときと黒を表示したときの輝度の比 |
※2 |
Liquid crystal on silicon: 駆動用半導体の上に液晶を配置することにより高輝度と高精細化を可能にする反射型液晶デバイス |
図1 スーパーハイビジョン対応 広ダイナミックレンジ・プロジェクター
図2 スーパーハイビジョン対応 広ダイナミックレンジ・プロジェクターの構成
表1 スーパーハイビジョン対応 広ダイナミックレンジ・プロジェクターの性能
項目 |
内容 |
使用素子 |
第1次変調(RGB用) |
4096×2160, 3枚 |
第2次変調(輝度用) |
8192×4320, 1枚 |
ダイナミック・レンジ |
110万:1 |
光出力 |
1200 ルーメン |
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