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CDではじまったデジタル技術の浸透
すべての情報が1と0で送ることができるということは、1948年に発表されたシャノンの情報理論で数学的に裏付けられている。デジタル技術が、放送メディアの世界へ導入されたのは、1967年のPCM録音機の開発などからである。そして、1980年代初頭にはコンパクトディスク
( CD ) が音質や操作性の良さで瞬く間にそれまでのレコードにとって代わって普及した。デジタル技術が放送にどのように活かせるかというテーマは、ハイビジョン開発と並ぶ技研の大きな研究テーマであった。
「ISDB 統合デジタル放送」提唱
1982年には、技研は世界に先駆けて将来のデジタル放送の概念として、「ISDB ( Integrated Services
Digital Broadcasting : 統合デジタル放送 ) 」を提唱した。これは、映像・音声・文字情報・静止画情報など、すべてをデジタル信号でまとめて1つの電波で放送するという新しい放送サービスの考え方である。ISDBはその後CCIR
( 後のITU−R ) において研究課題となり、世界的にも認知された概念となっていく。
歴史的なBSデジタルの始動
20世紀の終わり、2000年12月1日に、NHKと在京民放を基盤とするデジタル放送事業者が参画したBSデジタル放送がスタートした。
このデジタル放送は、ISDBが形になった最初のもので、高画質、高音質のデジタルハイビジョン番組、5.1chサラウンドステレオ、各種データ放送、リモコンによる双方向番組、電子番組ガイド
( EPG ) 、限定受信システム( CAS) 機能、それに電波を利用して受信機側のソフトウェアを更新するダウンロード機能を持つなど、これまでのテレビを大きく超える高機能で柔軟性あるサービスを可能としている。ハイビジョンと並び注目されるデータ放送も、地上波の文字放送と比較して格段に情報量が拡大するとともに、サービスが拡充された。「いつでもニュース」、郵便番号による地域の天気サービス、株価サービスなども可能となった。
リアルタイム、蓄積、双方向サービスへ
この放送は、これからはじまるデジタル放送革命の第1幕にすぎない。デジタルによって、テレビは、「見るテレビ」から「使うテレビ」への発展の基盤を与えられた。地上波テレビのデジタル化では、固定受信機だけでなく、移動体・携帯受信機向けにも高画質、高機能のサービスを可能にする。さらにISDBは、ホームサーバーの実用化により、視聴者が欲しい情報をいつでも、どこでも、誰にでも手に入れられる夢を実現しようとしている。
1.ISDBのオリジナル図
2.衛星デジタル放送とデジタル圧縮・伝送技術
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