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家庭での直接衛星受信の可能性
衛星放送の実現のためには、衛星だけでなく小型の受信アンテナと高感度の受信機が必要である。それまでの衛星通信では低出力の衛星を用いていたため、受信アンテナのサイズは数mから数十mという大きさで、とても家庭に設置できるものではない。このため、衛星の出力を高めるとともに、低廉で高感度な受信機が必須となる。技研では新たに立体平面回路を考案して、安価でしかも高感度で小型アンテナが使用できる受信機を実現した。
実用化への道のり
衛星・チャンネル割り当て・受信機など、さまざまな準備を行ったうえで、1978年4月8日に日本で初めての放送衛星BSはアメリカ製デルタロケットで打ち上げられ、さまざまな衛星実験を行った。
1979年には、2チャンネルの実用放送を行うために予備機を含め2機の衛星 ( BS−2a/2b ) を、国産のN−2ロケットで打ち上げることが決定された。
この衛星はBSと同規模ながら設計寿命を延ばすため、TWTはBS時の結合空胴型から半分以下に重量を軽減できるヘリックス型に変更となった。その他、BSによる実験で得た成果を反映してBS−2aは、1984年1月に種子島から打ち上げられた。
ところが、打ち上げ後数か月で搭載TWT2台が相次いで動作停止となり、衛星放送は急遽、1チャンネルでの試験放送に変更となった。直ちにこのTWT不具合について原因の究明、対策が実施され、1986年2月に打ち上げられたBS−2bにより、2チャンネルでの試験放送を経て、1989年6月に本放送が開始された。
このBS−2aでの経験は、その後の放送衛星搭載用TWTについて、地上での徹底的な宇宙環境試験実施として活かされることになり、1990/1991年に打ち上げられたBS−3a/3bには国産TWTが搭載された。
1966年に技研でスタートした衛星放送の研究成果は、36年後の今日、 ( 株 ) 放送衛星システム ( B−SAT
) に継承されている。現在放送衛星BSAT−1a/1bおよびデジタル放送衛星のBSAT−2aによって1,600万世帯を超える視聴者への衛星放送サービスを行っている。
1.ニューメディアの出現
2.音声のデジタル化
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初期の衛星放送受信機
(1980 )
パラボナアンテナとその直近に配置さ
れた立体平面回路低雑音コンバータ、
BS復調器で構成される。

BS-3衛星
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