1973年、この年初めてシーズンを前期、後期に分けプレーオフ制度を導入したパ・リーグ。前期優勝の南海は、後期、0勝12敗と阪急に負け続けた。しかしプレーオフで見事阪急を破り優勝。この裏には、南海のベテラン野村克也捕手が、阪急の若き盗塁王・福本豊を抑えるために開発した「クイックモーション」の存在があった。
野村が35歳で選手兼監督となった1970年、福本は入団わずか2年目の23歳で盗塁王になる。当時、名だたる捕手が福本の盗塁阻止に挑むが、快速・福本の足は止まらない。「福本を刺さずに、優勝はなし!」と考えた野村は福本に対し、得意のささやき戦術や塁間に水や砂をまくという行為にまで出るが、効果はない。弱肩に悩んでいた野村はついに自軍の投手のフォームを改造するという対策に乗り出す。それが日本プロ野球で初めて生み出された「クイックモーション」だった。
番組では、既に功なり名をあげていたベテラン野村が、貪欲に新たな戦いに生きがいを見出し若き盗塁王に挑み、勝利するまでの舞台裏を描く。




