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タイガーの強さとは〜ザ・ツアーチャンピオンシップ〜
9月25日(火)
PGAコラムニストの高木カメラマン
PGAコラムニストの高木カメラマン
フェデックスカップの初代チャンピオンに輝いた
タイガー・ウッズ。
ザ・ツアーチャンピオンシップを圧勝した
タイガーのプレーは、思わず放送席から
ため息混じりの笑いが漏れるほどの強さでした。
今回はこのタイガーの強さを身近で感じた、
現場からの報告です。

まずは適応性。
今回は夏の猛暑でグリーンコンディションが悪く、
グリーンを保護するために
練習ラウンドができないのではないかと、
危ぶまれたほどの悪条件でのスタートとなりました。
結果的には3ホールを除いて
練習ラウンドはできたのですが、
芝を保護するため芝を薄く刈ることができず、
グリーンのスピードは我々アマチュアがプレーする
グリーンのスピードと同じくらい遅く、
高速グリーンでのプレーに慣れてるプロにとっては
難しい条件となりました。
そんな中で、適応性の高さを見せたのがタイガーでした。
記者会見でタイガーは、「ジュニアー時代での経験が生かされた」と語りました。
ジュニアーのトーナメントは、パブリックコースを使うことが多く、
グリーンの整備も良くないため、
グリーンのスピードが遅く表面がでこぼこしていてボールが跳ねてしまい、
打ってみなければボールがどこに行くか分からない悪条件でのプレーが多くあります。
それにしてもジュニアー時代って何年前?
経験したことは忘れない、そしてそれを結果に結びつけスコアーを伸ばし続けた
タイガーの適応性の高さには感心させられました。

そして練習場でのイメージ作り。
この週、タイガーのティーショットは右に曲がる傾向があり、スタート前の練習場でその調整が行われていました。
3日目の4番ホールでのティーショット。ショットを大きく右に曲げ怒りを顕にしました。
失敗を繰りた自分への怒りだったようです。
プロでさえスイングは日によって変わってしまうものだそうで、
スタート前の練習はスイングの確認作業をする場所であるとともに、
ホールをイメージしてショットを打つイメージ作りの場でもあります。
最終日、田中泰一郎プロのリポートにもありましたように、ボールを打ち終えたタイガーは、
目をつむり手振りを交えその日の風向きをホールごとに当てはめ、
ショットのイメージを作り上げて練習場を去りました。
タイガーの並外れた集中力は練習場からスタートしていたのです。

MLBのイチロー選手が「準備をどこまでしてきたかが大切で、結果はついてくるもの」
と常々言うように、努力なくして良い結果は得られない。
野球でもゴルフでも、トッププロの世界で生き残り、
記録を塗り替えていく選手に共通していることは何か。
それは、才能におぼれず日々の準備を怠ることなく継続する努力ではないでしょうか。
天才タイガー・ウッズが強く勝ち続ける要素を再発見した、ザ・ツアーチャンピオンシップでした。

ゴルフを離れたタイガーの私生活は、子育てに専念するそうです。
それもnanny(子守り)に頼らず夫婦2人で世話をすると言う、
超多忙のウッズ家には考えられないことなのですが、記者会見で言ってるのですから事実のようです。
これからは子育てとともに親としても成長し、そして父の死を乗り越え精神的により強くなった、
豪快さの中にも円熟味を増したゴルフが見られるのでしょうか。
期待しましょう!


【著者】高木勝也(たかぎかつや)PGAの現地中継カメラマン

1991年のPGAツアー放送開始から番組制作に関わる。
カメラマンとしては、スポーツ全般・ドキュメンタリー・News取材・自然物・他なんでも。
NY在住:Entelos所属
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