From The Side Line スポーツコラム
MLB
森永 晃
「苦戦の今田選手」
5月14日(月)
今田選手が苦戦している。
今季はこれまでに12試合に出場し、予選通過は3度。
しかも、そのうち2試合ではMDFで3日目にカットされ、最終日を戦っていない。
予選を通過して4日間をプレーしたのはウェルズ ファーゴ チャンピオンシップのみ。

「先週(ウェルズ ファーゴ チャンピオンシップ)は今年初のサンデーラウンドを経験した。成績にはつながっていないけど、練習はしっかりしているし、自分なりに一生懸命頑張って、よい成績につなげようとしている」と語った今田選手。

今週は第5のメジャーとも呼ばれるザ プレーヤーズ チャンピオンシップ。
世界の強豪が集う大きな大会。
コース設計家のピート・ダイの手による17番の浮島グリーンはこれまでに数々のドラマを生んでいる。
今田選手も何とかここで流れを変えたいところ。

しかし、今年の不調はかなり重症。
久しぶりに話を聞いたが、かなり運もなかった様子。
テキサスオープンでは初日に78をたたいて6オーバー。
少しでも取り戻したい2日目はスタートホールの1番、2番で連続バーディー。
「おっ!今週は行けるかな」と思っていたら、3番のパー3のティーショットを打った時点で悪天候で中断。
再開後は風が強くなったらしく、そのホールをボギー。
その後もボギーが続き、さらにはダブルボギーもあって予選落ち。
ニューオリンズでのチューリッヒ クラシックでは初日の16番でティーショットを池に入れ、そのホール、10をたたいた。

「見に行ったらネットの上にボールがあったんですよ。少し沈んでいたけど、打てそうだったのでトライしたけどネットにクラブがひっかかって出ませんでした。何度か打ったけど出なく、最後は水が濁ってボールが見えなくなり、キャディーがもう止めてくれって(笑)アンプレにしておけばダブルボギーくらいで収まってましたね」と苦笑い。

「先週(ウェルズ ファーゴ チャンピオンシップ)も最終日に林に打ちこんで、ボールが松の枯葉の上にあったんですよ。ドロップするのに下の枯葉を全部どけたんですけど、ドロップしたらボールがコロコロ転がってさっきどけた枯葉の山の中に入ってしまったり… 本当についてません」

もう出てくる出てくる、同じような「不運」な話が止まらない。
それはさておき、不調の原因はドライバーにあるらしい。

「2008年から2009年にかけて飛距離を求めてドローを打とうとしたり、クラブを長くしたりしていた。でも、自分は絶対に飛ばし屋にはなれないし、飛距離で10ヤード、15ヤード伸ばすよりもフェアウェイキープ率を10%、15%上げた方がよい成績につながるわけだし、自分は元々フェードヒッターなので、そっちの方向に戻しているところです」と話していた。

賞金も大きいし、久々に予選通過した先週からのよい流れをつないでいきたいこの大会。
練習日は友人のジェイソン・ダフナーからスイングのアドバイスをもらった。
ダフナーはニューオリンズでツアー初優勝を遂げ、先週は結婚もして今やよい流れを一気に引き寄せている。
今田選手の昔からのコーチであるリッチも駆けつけ、2人がかりで今田選手のスイングを修正した。
特にダフナーは水曜の練習ラウンド後も練習場に戻ってきて今田選手のスイングをチェック。
手取り足取りでまるでコーチのようだった。

「今はバックスイングで左体重になることが多く、そうなると右肩が前に出てしまうスイングになってしまう。バックスイングでしっかり肩を回して右に体重を乗せ、そこからなるべく力を抜いて打っていきたいと思って取り組んでいる」

結果は初日の出だしがダブルボギー、次の11番のパー5でもボギーとボギーが先行。
パッティングの調子も悪く、3パットが3回。

「何度かよいショットもあったけど、なかなか練習場で出来ることが本番になるとできない」と初日が終わって話していたが、2日目は練習の成果が出て、ティーショットはフェアウェイを捉えることが多くなった。
しかし、アイアンがピンに寄らず、また初日と同じく1mほどの短いパットを外すこともあって伸ばせずに予選落ちしてしまった。ただ確実にダフナーと練習したショットの成果は出ていた。

「今日はパットで悩んでしまった。ショットに関してはすごく手応えがあったし、よいショットが出ると今やっていることは間違ってないんだなって思える。来週はよい成績を残して今年の悪いイメージをガラリと変えたい」とコースを去った今田選手。

今は一番つらい時かもしれないが、来週は昨年優勝争いをしたバイロンネルソン。
ぜひ、よいイメージを思いだし、このスランプを脱出して欲しい。
今年のこのビッグトーナメントを制したのはマット・クーチャー。
1打差で迎えた最終日だったが、終始、落ち着いたプレーでリーダーのケビン・ナを捉え、ツアー4勝目を挙げた。
【著者】森永 晃
アメリカ・ロサンゼルス在住。長年カメラマンとしてPGAツアーの取材に携わり、
丸山茂樹選手が2000年に参戦してからは、ほぼ専属でともに転戦の毎日。
2005年からはカメラをマイクに持ち替えて現地からの情報を伝える仕事に転職(?)
公私ともにゴルフ漬けの毎日。