From The Side Line スポーツコラム
MLB
早野 明生
プレーオフ進出なるか!? ピンチのボッシュとラプターズ!
4月12日(月)
いよいよレギュラーシーズンも大詰め。
プレーオフを目前に控え、それぞれ東西カンファレンスの
プレーオフ進出チームがほぼ出そろい、シード権争いが連日繰り広げられている。
西はすでに出場8チームが決定。東も上位7チームまでは決定し、残る席は1つとなっている。

このイースタン・カンファレンスの残り1つの席をめぐり、ボーダーライン上にいる2チームがし烈な混戦模様を繰り広げている。
トロント・ラプターズとシカゴ・ブルズだ。
シーズン後半まではラプターズのプレーオフ進出が有力視されてきた。
ところが、徐々に調子を上げてきたブルズはついに4月8日、カンファレンス首位のクリーブランド・キャバリアーズを粘りに粘って、1点差で破り、プレーオフ進出圏内に出現。
その結果、4月10日終了時点でこの2チームが同じ勝率(38勝41敗)となり、ボーダーライン上で肩を並べることとなった。

ブルズが調子を上げ勢いづいてきている一方で、ラプターズは大変なピンチにおいこまれてしまった…。
なんとチームの要クリス・ボッシュが顔面のけがに見舞われ、残りのレギュラージーズンの全試合でのプレーが絶望的となってしまったのだ。
ボッシュは4月6日の対キャバリアース戦で、相手選手のひじが顔面に入り、おびただしい量の出血とともに床に倒れこんだ。
翌日、ずれてしまった鼻の骨の手術を受けたものの、チームドクターによると「視力などには影響しなくて良かったが、回復まで数週間かかることも予想される。
順調にいけば、もしかしたらプレーオフには復帰できるかもしれないが、はっきりとは分かからない。とにかく今は安静が必要」とのこと。

ボッシュはチームの中でも特にプレーオフ進出を楽しみにしていただけに、本人の落胆は大きなものだろう。
鼻のけがをする前にインタビューをした時に笑顔でこう答えていたのが印象的だ。
「去年はプレーオフに出られずにとても悔しい思いをした。でも今年のチームには手応えを感じている。この仲間たちと一緒にプレーオフを存分に楽しみたいんだ!」

ボッシュは今季終了後にフリーエージェントとなる。
キャリアとしては、レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ)や
カーメロ・アンソニー(ナゲッツ)、ドゥエイン・ウェイド(ヒート)などと同期、2003年「ドラフトの豊作」と言われた年にデビューした選手の1人で、実力だけでなく人気も兼ねそろえたオールスター選手。ラプターズの生え抜きで、現在キャプテンとしてチームを引っ張っている。

4月14日(水)、レギュラーシーズンは終了する。
ラプターズとブルズは残された試合数も同じ3試合(4月10日終了時点)。
そして、この両チームによる直接対決が4月11日に予定されている。
今季の直接対決の対戦成績は2戦2勝でラプターズが有利にたっている。
しかし、この試合どちらに軍配があがったとしてもまだプレーオフ進出の最後の1席が決まるわけではない。
さらに残りの2試合の勝敗も勝率にカウントされるので、どちらもまさに1試合も落とすわけにはいかない厳しい状況なのである。

今週末4月17日(土)からいよいよ始まるプレーオフ。果たしてクリス・ボッシュとラプターズの姿を見ることができるのか!?


【著者】早野明生(はやの あきお)
ロサンゼルス在住。MLBを始めNBA, PGA, NFLの中継や
「BSベストスポーツ」(毎週日曜夜9時10分から放送中)の取材を担当。
レイカーズではなくクリッパーズのファン。