From The Side Line スポーツコラム
MLB
森永 晃
「ソニーオープン イン ハワイ
1月17日(火)
PGAツアー第2戦のソニーオープン。
ハワイという場所柄、日本人ギャラリーの多いこの大会だが、今年は石川選手がこの大会に初参戦することもあって、さらに多くの日本人ギャラリーに見守られての戦いとなった。

練習日には4時間も5時間も球を打ち続け、その意気込みを感じさせられた石川選手だったが、残念ながら決勝ラウンドには進めなかった。
左の壁の強化という課題を持って打ちこみ続けていたが、まだ自分のものになっていない段階での実戦だったので球が散った。

初日、左に池がある3番ホールではほとんどの選手が刻んでいくところをドライバーで攻めて池に入れてボギーにしてしまい、その後もボギー、6番ではグリーン周りでバタついてダブルボギーをたたくなど伸ばせなかった。
何とか予選を通過したいと臨んだ2日目はアプローチのミスが目立ち、バーディーもあるがボギーも多く、カットラインに2打足りずに予選落ちという結果に終わってしまった。

マスターズ出場権が決まっていた昨年と違い、今年は自力で手に入れなければならない。
マスターズまでに6試合か7試合に出場する予定になっているが、その初戦だっただけに何とか予選を通過したかった。

「予選通過を目指してやっていたので残念。とにかく今やっている練習を続けて早く自信をつけ、次の試合に臨みたい」と話していた石川選手。
次のアメリカでの試合はサンディエゴのファーマーズインシュランス。
距離もたっぷりあるタフなコースをどう攻めるのか注目したい。

今年は石川選手のほかにもツアーメンバーの今田竜二をはじめ、日本から小田孔明、高山忠洋、武藤俊憲、丸山茂樹、そしてアマチュアの松山秀樹など7人の日本人選手が参戦した。

昨年はこの大会で予選落ちしたが、その後マスターズでのローアマチュア、そして太平洋VISAマスターズではアマチュアで優勝と大活躍した松山選手にも注目が集まった。

「アイアンの切れはいいのですが、ドライバーが去年と同じくらい不安定で…」と不安を抱えての本番になったが、初日は数ホールでその不安材料が出てしまい、なかなかスコアが伸ばせなかった。
2日目は切れがよかったアイアンも乱れ、ボギーが続いてしまいトータル3オーバーで去年に続いて予選落ちとなった。

「去年もここでスタートしてよい一年になったので、今年もここからはじめてよい年にしたいです」と話していた松山選手だが、去年に比べて体も一回り大きくなり、とてもたくましくなっていた。
今年はどんな活躍をしてくれるのか期待したい。

さて唯一のツアーメンバーの今田選手だが、今年はクラブの契約メーカーも変わり、道具を一新しての初戦となった。
特に長年使っていたウェッジもすべて変え、どんなショートゲームが見られるか楽しみだった。
初日は4バーディー、5ボギーの1オーバーで終了。
ショットが乱れ、スコアを伸ばせなかった。
60代半ばで回りたいと話していた2日目は2つ伸ばしてギリギリで予選は通過。
しかし、80人が予選を通過したため、土曜日にもう一度カットがあり、少しでも順位を上げなければ最終日に進めない。

バーディー発進した3日目は4番でバーディー、8番で落とすが9番で取り戻し、次の10番も取って4アンダーと伸ばす。
ショット、パットともに好調で、土曜カットはまったく問題ないと思われたが、16番でティーショットを右のバンカーに入れ、そこからの2打目がグリーン左のバンカーにつかまり、3打目はホームランして17番のティーの方向へ。
次も乗らずに5オン、2パットのトリプルボギーになってしまった。
気が抜けたまま迎えた難しいパー3の17番でもボギーをたたき、18番でもバーディーパットがカップに蹴られて1打足りずに最終日に進めなかった。

「16番まではよいゴルフをしていたのですが、16番ではパーを取ろうと欲を出して薄めに入ってホームランになってしまいました」と悔しそうだった。

小田選手、今田選手と並んで予選を通過した高山選手も崩れてしまって3日間でカット。
残るは小田選手1人となった。

最終日の小田選手はすばらしいショットと曲がるショットの差が激しく、4バーディー、5ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しいゴルフとなり、トータルイーブンで終了。

「体力不足ですね。これから鍛えていく段階での参加だったので持たなかったです。でも参加するからにはきちんと準備はしておくべきで、時間が足りなかったです。上半身はいいんですが、それを支える下半身が疲れてしまって… これから日本に戻って下半身を強化したいと思います」とコメントした。

最終日まで残ったのが小田選手1人という少し寂しい今年のSONYオープン。
日本人選手がこれだけ出る試合もほかにないので残念な結果だったが、それぞれに課題を見つけ、今後のゴルフにプラスにしていくに違いない。

マスターズの出場権をかけて戦う石川選手、新しい道具で気分も一新しての今シーズンが始まった今田選手。
どのようなゴルフを見せてくれるのか今年も楽しみだ。
【著者】森永 晃
アメリカ・ロサンゼルス在住。長年カメラマンとしてPGAツアーの取材に携わり、
丸山茂樹選手が2000年に参戦してからは、ほぼ専属でともに転戦の毎日。
2005年からはカメラをマイクに持ち替えて現地からの情報を伝える仕事に転職(?)
公私ともにゴルフ漬けの毎日。