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2018年2月14日(水)

「限界はない」羽生結弦 けがを乗り越え金メダルへ

3か月前、けがで大会を欠場してから、その動静に注目が集まった羽生結弦選手。強靭な精神力と、どん欲に勝ちにこだわる姿勢に揺るぎはありません。

彼は今、何を乗り越え、どんな思いでオリンピックを迎えるのでしょうか?

「自分の記録、記憶すら超えたい」頂点に立つためのプログラム

羽生選手が今回のオリンピックで目指すのは、もちろん連覇であり、頂点に立ち続けることです。

今なお、男子フィギュアの歴代最高得点は、2015年に羽生選手自身がマークした330.43点。彼が目指すのは、その記録を超えること。自らの記憶すらも超える演技をすることです。

その羽生選手の今回のプログラムは、ショート・フリー合わせて7本の4回転ジャンプを組み込んだものです。

「絶対に成功してやる」羽生がプログラムにかける思い

世界最高得点を出した時、羽生選手はショートとフリー合わせて5本の4回転ジャンプでプログラムを構成していました。

今シーズンは、フリーに2本加え、合計7本の4回転ジャンプで構成しています。この中には、羽生選手が今シーズンの試合で成功させ、新たに加えた自身4種類めの4回転ジャンプ、4回転ルッツも含まれていました。

ルッツは、アクセルを除く4回転ジャンプのうち、最も難易度が高く、点数も高いジャンプです。

このプログラムですべてのジャンプを成功させれば、いまの世界記録を20点も上回り、350点を超えることになるのです。

羽生選手は、「成功してもしなくてもっていうのは大嫌い、絶対成功してやるっていう気持ちで挑みたい」といいます。

「攻めなければ自分の心を保てない」攻めすぎたゆえの大けが

オリンピックを3か月後に控えた去年11月、羽生選手は右足首の靭帯損傷という大けがを負いました。

実は前日に高熱を出し、まっすぐ歩くこともままならなかったのです。それでも羽生選手は、自分に妥協しませんでした。

シーズン初戦、右足首の不調からジャンプの回転数を落とし調整していた羽生選手。守りの姿勢に入っているのではないかと、自問自答していたのです。

「攻めなければスケートと真摯に向き合うことはできない」。

気持ちを切り替え、極限まで自分を追い込む羽生選手。体調不良を押しての練習中、4回転ルッツの着地に失敗し、転倒したのです。

「負けたくない」羽生を追う若きライバルたち

なぜそこまで、自分を追い込むのか。そこには、若きライバルたちの存在がありました。

「他人が気にすれば気にするほど、自分はその上を行く努力を」。

常に周囲の選手が気にする存在である、羽生選手ゆえの覚悟です。

アメリカのネイサン・チェン選手はまだ18歳ですが、昨シーズン一度だけ、羽生選手に勝って優勝しています。

彼の武器は、4回転ジャンプの種類と回数。フリーでは史上最高となる6本の4回転ジャンプを跳んだことがあり、アクセルを除く5種類すべての4回転ジャンプをプログラムに加えています。

チェン選手が目指すのは、「自らのスケートの限界を押し上げてくれた」と尊敬する羽生選手に勝つこと。

それまで、ジャンプの出来栄え点で羽生選手に大きく水をあけられていたため、ジャンプの数で勝負することに決めたといいます。

一方、日本で羽生選手の背中を追うのは、3歳年下の20歳、宇野昌磨選手です。

3年前、「羽生選手は別次元の人、一生目標のままの人」と語っていた彼は、去年の世界大会でわずか2点差の2位につけました。

宇野選手の中で、羽生選手が「一生の目標」から「負けたくない存在」に変わった瞬間でした。

羽生選手から学んだジャンプの美しさを武器に、4回転ジャンプの精度を上げて、勝負にのぞみます。

「ワクワクしている」オリンピック目前に語ったこと

年明けから練習を再開した羽生選手。オリンピック出場のために韓国入りするまで、公の場に姿を現しませんでした。

この間にしたためた手紙には、「ワクワクしている、そして最高の演技をする」という、羽生選手のオリンピックへの思いがつづられていました。

常に限界を超えることをモットーとする羽生選手。不調やトラブルも、勝利への強い思いで乗り越えてきました。

決戦はまもなく。羽生選手の「攻めのスケート」を期待しましょう。

                   
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