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2018年2月10日(土)

過去最強の布陣で臨む日本 歴史的な大会となるか!

韓国で初めての冬のオリンピック、ピョンチャンオリンピックが開幕しました。
史上最多となる92の国と地域などが参加し、これまでで最も多い7競技102種目が行われます。

日本は、海外で行われる冬の大会で初めてとなる複数の金メダル、前回ソチ大会の8個を超えるメダル獲得を目標にしています。

世界選手権やワールドカップなどで好成績をおさめてきた選手が顔をそろえ、成績面で歴史に残る大会になる可能性もあります。

田谷亮平記者(ピョンチャン五輪現地取材班)

駆け出し時代から北海道に7年間勤務し、冬の競技を追いかけてきた。スポーツニュース部の田谷亮平記者が大会の魅力をたっぷりとお伝えします。

頂点を目指す日の丸戦士

今大会、日本の選手は、海外で行われた冬のオリンピックで過去最多となる124人が出場します。
世界のトップ選手にひけをとらない、そうそうたる顔ぶれです。

スピードスケート

何と言っても、金メダルに最も近いのは、日本選手団の主将を務めるスピードスケートの小平奈緒選手です。

ワールドカップの500メートルでは、昨シーズンから15連勝。1000メートルでは去年12月に世界記録をマークするなど圧倒的な強さを誇ります。

本番の会場でも、500メートルのタイムトライアルで、非公式ながらオリンピック記録を上回る記録を出し、好調を維持しています。

中長距離の注目は、2大会ぶり出場の高木美帆選手です。

3年前から指導を受けてきたオランダ人のコーチのもと、科学的なトレーニングを取り入れて技術も体力も磨いてきました。

トレーニングのたびに「成長を実感している」と充実の表情を浮かべる高木選手の姿が印象的でした。
今シーズンのワールドカップで1500メートルは4戦全勝。3000メートルでは15年ぶり日本記録を更新して優勝し、世界で通用する力を示しています。

高木選手は、今シーズン世界記録を3回更新している女子団体パシュートでも中心選手で、小平選手とのメダル争いが予想されている1000メートルも含め、日本勢では、冬の大会で過去にない1大会3つのメダル獲得も夢ではありません。

スキージャンプ

ジャンプは、男女ともに北海道時代から何回も取材してきた競技です。

女子の高梨沙羅選手は、前回のソチオリンピックでは金メダル候補と期待されながら4位に終わり、「その悔しさを晴らすための4年間」と話しています。

男女を通じたワールドカップの最多優勝記録の53勝に並んでから、今シーズンはなかなか勝てない試合が続いていますが、公式練習では100メートルを超えるジャンプを続けるなど、悲願の金メダルに向けて、期待を伺わせました。

そして昨シーズン、ワールドカップ総合2位に躍進した伊藤有希選手も忘れてはいけません。

オリンピックと同じ舞台で行われたワールドカップで優勝していて、ここ一番の勝負強さに目が離せません。

男子の注目は、葛西紀明選手です。

8日に行われたノーマルヒルの予選で、冬のオリンピックでは史上最多となる8回目の出場を果たしました。45歳のレジェンドは、日本だけでなく、世界各国の選手やメディアからも注目の的となっています。

これまでのオリンピックでは、銀メダルと銅メダルを獲得していて、「あとは金メダルだけ」とまっすぐに目標を見据えています。

40代になっても厳しいトレーニングを続ける葛西選手は、最近、バレーボールやバスケットボールそれにテニスなど球技を取り入れています。

球技を行うことで、鋭い反応を身につけ、ジャンプの踏みきりや風への一瞬の対応にいかそうとしています。

今シーズンはワールドカップでは表彰台に立てていませんが、「何が何でも金メダル」と話す口ぶりに、何かしてくれそうな予感はします。

フィギュアスケート

フィギュアスケート男子シングルでは、羽生結弦選手がこの種目66年ぶりオリンピック連覇を目指します。

去年11月のNHK杯の公式練習で転倒して右足首のじん帯を痛め、その後はすべての大会を欠場してリハビリを続けてきました。

今大会でも団体を欠場し、個人戦で争う男子シングルに照準をあわせています。

常に挑戦することで、厚い壁を打ち破ってきた日本のエースが、オリンピックの舞台でどのような復活劇を見せるのか、楽しみです。

私のイチ押しは

私が期待しているのが、カーリングです。

重さ20キロのストーンをハウスと呼ばれる円に向けて、交互に投げ合い、より中心に残したチームに得点が入る競技です。

北海道で勤務していた時代から、今回女子の代表として出場する「LS北見」を追い続けてきました。

注目してほしいのが彼女たちのです。カーリングは、複数の試合が同時進行で行われることが多いのですが、彼女たちのひときわ元気なかけ声が会場を支配します。

2時間以上に渡って戦うカーリングは、刻々と変化していく氷の状態をどう読むかが重要です。
ストーンのスピードや曲がり方に違いが出てくるためです。
その変化にいち早く気づいて、対処していくことが、試合に勝つ一番のポイントとなります。

「いまの曲がりはどうだった?」。
「さっきと曲がり始めるタイミングが早かったよ」。
などと意見を交わし、チーム全体で情報を共有することを目指しています。

女子の代表は「コミュニケーション」が特に優れていていて、世界選手権2位などの成績を残していきました。

もちろん、ショットや氷をはくスイープもすばらしいものがありますが、どのように声を掛け合って状況を把握し、対処しようとしているのかを注目すると、よりカーリングを楽しめると思います。

そして、女子の代表チームを支えるのが、本橋麻里選手です。

2006年のトリノ大会、2010年のバンクーバー大会とオリンピックに2回出場経験を持つ31歳は、結婚と出産を経験して、再びオリンピックの切符をつかみました。

育児と練習を両立してきた本橋選手の目標は、カーリングで初めてのメダル獲得はもちろん、子どもにオリンピックでの頑張る姿を見せることです。

このところは
リザーブにまわることが多くなっていましたが、オリンピックでは豊富な経験が必要とされる場面が出てくるはずです。

今回の日本選手団は124人のうち、実に6割を超える72人女子選手です。そのなかで、本橋選手のように30代の選手は15人を数えます。

最年長は、スキークロスカントリーの37歳、石田正子選手です。
4大会連続4回目の出場で、昨シーズンのワールドカップで自己最高の3位に入るなど、力は衰えていません。

そして、アイスホッケー女子の36歳の小野粧子選手は、結婚を機に第一線を退きましたが、前回のソチ大会に出場した代表チームを見て、競技に復帰し、見事に代表の座をつかみました。

輝き続けるベテランの女子選手にも注目したいと思います。

                   
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