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NHKスポーツオンライン

    • 2018年01月17日(水)

    飛び出す高さは通天閣並み!8つの数字でわかるスキージャンプ

 

 ピョンチャンオリンピックでも日本勢のメダルが期待されるスキージャンプ。いつも「すっごく怖そう…!」と思いながら観戦していますが、意外とそのルールは知らないもの。ということで、スキージャンプの基礎知識を8つの数字からひも解いてみたいと思います!

 

 

4=種目数


 

 

 

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 オリンピックのスキージャンプは計4種目。男子は「ノーマルヒル「ラージヒル」「団体」の3種目、女子は「ノーマルヒル」のみです。「ノーマルヒル」と「ラージヒル」。みなさんはそもそもこの2種の違いが何かご存知ですか? それはズバリ、ジャンプ台の大きさ! ヒルサイズといわれるジャンプ台の大きさが違うんです!

 

 

 

88メートル=踏み切り位置の高さ


 

 

 

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 ラージヒルの選手の踏み切り位置は、最高で“88メートルと定められています。大阪の通天閣展望台が地上87.5メートルなので、そこから飛び出すのとほぼ同じ。さらに選手がスタートする場所は、札幌の大倉山競技場でおよそ133メートル。そこから滑り降りるなんて、想像するだけで足がすくんでしまいますね…。

 

 

 

35度=傾斜角度


 

 

 

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傾斜角度は最大35度!スタート地点から見ると…

 

 

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 ほぼ絶壁です!ここを全速力でブレずに滑るだけでもすごいですね…。

 

 

 

21%=スキー板の長さとBMIの関係


 

 

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 スキーの板は長いほうが風を受ける面積が大きくなり飛距離のアップが狙えます。しかも、体重が軽いほど遠くへ飛べるため、軽量の選手が長い板を履けばそれだけ有利になります。

 

 それを調整するためにスキー板の長さはBMIで決まっているんです。BMIとは、肥満度を表す国際的に用いられている体格指数のことで、【体重(キロ)】÷【身長(メートル)の2乗】で求めることができ、算出された数字(%)によって「低体重」「普通体重」「肥満」などと分類されます。ルールでは、シューズとスーツを身に着けた体重でのBMIが21%(普通体重)に満たない選手は板を短くしなくてはなりません

 

 2017年8月に行われたノルディックスキーのグランプリで髙梨沙羅選手が失格になってしまったのは、スキー板に対してBMIが規定まで届かなかったからでした。スキージャンプでは競技後に計測を行うのですが、そこで体重が200グラム足りなかったためBMIが規定値に満たず失格になってしまったのです。たかが200グラム、されど200グラム…。

 

 

 

10秒=スタートまでの時間


 

 

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 スキージャンプは監督が風を見極めてベストなタイミングでスタートを指示することができます。しかし、ジャンプ台の途中にある信号が青になったら、10秒以内にスタートしなくてはいけないのです。10秒間のタイムリミットって超ドキドキしそうですね。

 

 

 

90キロ=飛び出すときの時速


 

 

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 スタートしてから飛び出す瞬間の速度は最高およそ90キロ!このスピードで滑るだけでもすごいのに、踏切のタイミングを合わせるなんてまさに神業です。

 

 

 

60点=得点とK点


 

 

 

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 スキージャンプの得点は飛距離(飛んだ距離)と飛型点(空中でのフォーム、着地の姿勢)の合計点で決まります。飛距離のポイントの基準は、コース上にある赤い線のK点。K点に着地すれば60点獲得でき、K点を超え1メートルごとに点数が加算されます。逆にK点より手前に着地すると得点は1メートルにつきマイナスされてしまうんだそう! 

 

 

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 ちなみにK点のKはドイツ語の「建築基準点」を意味する単語が由来。昔は極限点(=これ以上飛ぶと危険)という意味だったそうですが、記録がどんどん伸びたため、「このジャンプ台は何メートルまで飛行可能な設計にしていますよ」という意味に変えたそうです。

 

 

 

最高60点=飛型点


 

 

 スキージャンプの得点構成のもう一つが飛型点。飛行中の姿勢と着地の姿勢が評価されるポイントです。

 

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 スキージャンプの中継でも見るこの飛行姿勢。スキー板をVの字に伸ばした姿勢を保つことで、凧のように風を効率的に受けることができるのです。

 

 

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 そして着地したときのお決まりのこのポーズ。“テレマーク”といい、両手を広げ、脚を前後に開いた姿勢が美しく決まらないと減点になってしまいます。
 

 飛型点は最高60点、5人の審判員が正確性、完成度、安定性および全体の印象を判断し採点します。つい飛距離だけに注目しがちですが、姿勢も大切なんですね!

 

 

 

 これらの“数字”に注目して競技を観戦してみると新しい視点が加わってもっと楽しめるはず! ピョンチャンオリンピックでも8つの数字でスキージャンプを応援しましょう!

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