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NHKスポーツオンライン

    • 2018年01月05日(金)

    回転?大回転?スーパー大回転??アルペン5種のモヤモヤ解消!

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やあ諸君!待たせたな。

雪山の幻と言い伝えられた天才スキーヤートリオ、 滑走戦隊アルペンスリーのお出ましだ! ん?モーグルスリーに酷似してるって…?はっはっは。細かいことは気にしない、気にしてはいけない!

 

 

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なんかモーグルスリーのマスク見えちゃってますけど。マイナーチェンジってやつですよね。僕なんかは、アルペン競技の方が得意なんですよ。アルペンってのはドイツ語で「アルプスの」って意味で…

 

 

 

alpen-yellow-50.jpegそれ長くなるかしら?

 

 

 

alpen-red-50.jpgではでは早速、アルペン競技の5種目を分かりやすく解説していくぞ!

まず5種目に共通するのは雪山を滑り降りるということと、コース上の旗門(またはポール)を正確に通過する必要があるということ。

5種目はこんなふうにざっくり分けることができるぞ!

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なんてわかりやすい図なんでしょう!高速で滑り降りる”高速系”と呼ばれるのは「滑降」と「スーパー大回転」。そして、ターンの技術が問われる”技術系”は「回転」と「大回転」。さらに高速系・技術系から1本ずつ組み合わせるのが複合よ!
速度順でいうと一番左の滑降が速いわ。
それじゃあ、1つずつ紹介するわね!

 

 

滑降

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英語だと「downhill 」と呼ばれる通り、この種目は“スピード勝負”。時速90キロ~140キロと、ほぼ高速道路を走る車の速さだ。高速な分、旗門は一番少ない。滑る技術はもちろん、タイムが審査基準になるので、度胸と冷静さという精神的な部分も試されるぞ!
「超高速で雪山を滑り降りる途中でジャンプも見られるダイナミックな競技」だ。

 

 

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あまりに危険度が高い競技なので、大会の公式トレーニングへの参加が義務付けられているほどです。世界大会になると全長4200mという長距離を滑り降りることもあって…

 

 

 

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そんな長距離を滑降したら、顔が凍りそうになるわね!ってことで、被ってて良かった…

 

 

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「このスーパーアルペンマスク!!!」

(ハモりながら)

 

 

 

 


スーパー大回転

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滑降とこのスーパー大回転の2種目を“高速系”と呼ぶんですよね。とはいえ、コースの標高差が、滑降では男子:800〜1100m 女子:450m〜800mと男女差があるのに比べて、スーパー大回転では男子:400〜650m 女子:400〜600mとあまり差はないので状況はけっこう違ってきますね。

 

 

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滑降よりは旗門の数が増えるから、スピードに加えて、こっちはターンをすることがポイントだ。5種の中で最も難しい競技とも言われている。別名「スーパーG」と呼ばれることもあるんだ!

 

 

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「GIANT」の“G”よ!これは、滑降よりは少し短めのコースになっているけど、こちらもタイムが審査基準になるわ。「スピードへの強さとターン技術の両方が試される競技」よ。

 

 

 

 

回転

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ちょっと名前が似ていてややこしいわね。

 

 

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確かに。この後出てくる「大回転」と合わせて“技術系”とされるので、ジャンルはかなり違うのに名前が似ています。「回転」は写真をみてお分かりのようにポールを使うのです。

 

 

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そうだ、そのポールが男子55〜75本、女子だと約45~60本ほどセットされていて、細かくターンしていく競技が「回転」ということだ。コースを2本滑走して、その合計タイムを競うぞ。一瞬のミスで1本目と2本目の順位が大きくかわるから最後まで目が離せないんだ!

 

 

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ひとことでいうなら「最も多い旗門を細かいターンで滑り降りる競技」ね。

 

 

 

 

 


大回転

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「大回転」は、「回転」よりも旗門のインターバルが長いためスピードがアップするのが特徴だな。これも2本滑った合計タイムで競うんだが、滑走ラインから2mズレただけで表彰台に立てない、とも言われるほど大胆かつ繊細さが試されるぞ!

 

 

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スタートからフィニッシュまでの標高差がかなり違うわね。「大回転」は男子:250〜450m 女子:250〜400mで、「回転」だと男子:180〜220m 女子:140〜220m よ。「早いスピードで正確にターンすることが重要な競技」ね。

 

 

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こうして比べてみると、「滑降」はかなりガテン系な競技にも思えてきますね。5種といっても全然毛色が違う。僕が得意なのは、大胆かつ繊細な「大回転」です。

 

 

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そこでさりげなくキャラを主張してくるのやめて!

 

 

 

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ここで、アルペンが得意な僕がこれまでの4種目を標高差順にまとめてみました。

 

alpen-7.jpg※数値は男子の最大標高差

 

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あらブルー。いい仕事するじゃない。一番速度が速い滑降は旗門の数が最も少ないのよ!みんなわかってくれたかしら?

 

 

 

 

 


複合

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「複合」というのは最初に言ったように、「高速系と技術系の種目を組み合わせて、合計タイムを競う競技」だ。

 

 

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これは組み合わせ方によって優勝者がまるで違ってきそうね。

 

 

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「滑降」1本と「回転」1本というのがオーソドックスです。“アルペン選手”は、種目によって戦い方を調整できるマルチな身体能力と精神力が必要になってくるのと、選手の個性が激突するゲーム展開にシビれますね。


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どうだい、少しはアルペンの5種目の違いをわかっていただけたかな?覚えておいてもらいたいのは滑降とスーパー大回転が高速系、回転と大回転が技術系、複合はその掛け合わせってことだ!
ウィンタースポーツは自然界での競技が多く、フィールドのコンディションが「前と同じだー!」ということはほとんどないのだ。

 

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とてつもなく雄大な冬の大地と毎回対話をしているともいえますね。

 

 

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心なしか、選手には表情が優しい人が多い気がするわね。

 

 

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確かにそうだな。そんな私の表情も…それでは諸君、アルペンスリーはこのへんで失敬するとしよう!また会おう!!

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