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NHKスポーツオンライン

    • 2017年11月06日(月)

    羽生結弦 さらなる進化を求めて

 

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いよいよ今週10日(金)からNHK杯フィギュアが行われます。


なんといっても注目は羽生結弦選手。


来年2月のピョンチャンオリンピックを控え、オリンピック連覇を目指す日本のエースの演技はさらなる進化を遂げていました。

 


(スポーツニュース部 松井晋太郎記者)

 

 

 


演技後半に高難度のジャンプを


 

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シーズンインを控えたことしの夏。


羽生選手は「誰にも負けない自負がある」と語るジャンプに強い思いを抱いて、練習拠点のカナダで、トレーニングを積んでいました。


トップを走り続けるためにこだわっていたのは、演技の後半に難しいジャンプを跳ぶことです。


例えば、ショートプログラムの連続ジャンプは、これまで演技の前半に跳んでいましたが、今シーズンは、これを後半に持ってきました。


後半のジャンプは、疲労が蓄積するなかで行われるため、基礎点が高くなり、この場合、14.60から16.06と1.46高くなります

 

 

 


ハイレベルな争いを制するために


 

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こうした羽生選手の決断の背景には、ハイレベルな男子の争いがあります。


おととしのNHK杯で、羽生選手は世界で初めて300点台をマークしました。


そこから後を追うように、5種類の4回転ジャンプを跳ぶアメリカのネイサン・チェン選手など300点台をマークする選手が続々と現れました。


わずかな点の積み重ねが大切になっているのです。


ただ、後半に難しいジャンプを跳ぶためには体力が求められます。


練習拠点での羽生選手は、実戦と同じように曲をかけて、最初から最後まで通しで行う練習を繰り返し行い、体に覚え込ませてきました。

 

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“みんな難しいことをやってくるし、そんなに余裕はない。

 

1点、2点の争いになるので少しでも点数をもらえるように、すごく意識して演技構成を組んでいる”

 

 

 

 

 

今シーズン 順調な滑り出し


 

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その成果はさっそく表れました。


今シーズン初戦となった9月の国際大会ショートプログラムでは、後半の連続ジャンプを鮮やかに決めるなどして、自らの世界最高得点を更新したのです。

 

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さらに、フリーでは、自身4種類目の4回転ジャンプとなる「4回転ルッツ」を組み入れることにしています。

この結果、演技後半の4回転ジャンプは、昨シーズンより1回多い3回に増やました。

10月に行われたグランプリシリーズ初戦のロシア大会では、さっそく4回転ルッツを成功させ、手応えをつかんでいました。

 

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ジャンプにこだわり続けて、オリンピックに挑む覚悟の羽生選手。

 


“挑戦し続けるからこそ、成長できると思うし、成長できていくからこそ、また挑戦できる喜びがある。

毎試合、毎試合全力で僕らしく攻めて滑りたいと思う”

 

 

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  • 松井晋太郎

    • 松井晋太郎
    • 平成17年入局。スポーツニュース部でフィギュアスケート担当