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NHKスペシャル シリーズ ローマ帝国 全3集 2004年11月〜12月放送予定
 

第一集 よみがえる幻の巨大都市 〜帝国誕生の秘密〜
2004年11月20日(土)午後9時〜9時52分
 
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ティムガッドの凱旋門
 
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ティムガッド遺跡・空撮
 舞台は灼熱のアルジェリア。ここにローマ帝国の巨大遺跡「ティムガッド」がある。約2千年前に建設されたものの、帝国の滅亡後に放棄され、その後は歴史から忘れ去られた幻の都市である。
 破壊や盗掘を免れたティムガッドは、ローマ帝国の都市の姿を、完璧な形で今に伝える唯一の遺跡。しかし、内戦状態が続くアルジェアへの入国は極めて困難だったため、誰も近づけなかった。
 今回、NHKは特別な許可を得て初めて本格的に取材を実施。その全貌を詳細に記録した。するとそこからは、ローマ帝国の誕生と繁栄の謎が、次第に明らかになってきたのである。
 様々な人種・言語・宗教が混在した巨大なローマ帝国を束ねることができた鍵は、これまで、ひとえに強力な軍事力による支配とされてきた。 しかし、ティムガッドは、その通説を覆しつつある。土地を平等に分け与えるために、碁盤の目に整備された街並み。近代都市をも凌ぐ完璧な上下水道。整備された劇場や公共浴場。ローマとアフリカの神が仲良く描かれた彫像・・・・。
 そこからは、民族の融和をはかり、快適な都市生活を提供することで、人心を掌握しようと模索した、新たなローマ帝国像が浮上する。繁栄維持の鍵は、皇帝の強権政治ではなく、むしろ柔軟な平和政策にあったのだ。
 第一集では、ティムガッド遺跡の詳細な分析を軸に、ローマ帝国が実施した画期的な統治システムと、その裏に隠された帝国の思惑を描き出す。また、最新のCGを駆使してティムガッドを再現し、古代ローマ都市の全貌に迫るなど、様々な角度から帝国繁栄の秘密を探る。

第二集 一万人が残した落書き 〜ポンペイ・帝国繁栄の光と影〜
2004年11月27日(土)午後9時〜9時52分
 
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ポンペイの落書き
 
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ポンペイの大通りを再現したCG
 イタリアのポンペイ。帝国繁栄の絶頂期、火山の噴火で一夜にして灰に埋まったこの都市は、当時の市民生活の様子をそのまま残したタイムカプセルだ。18世紀から発掘が進められてきたが、いまだに調査が続く広大な遺跡である。
 中でも最近注目されているのは、民家の壁や闘技場の塀など、街の至る所に残された数万に及ぶ「落書き」である。恋人への想い、友人への連絡、子どものお使いの記録、熾烈な選挙広告・・・・。華麗な壁画やモザイクからでは分からなかった、豊かで活気ある市民生活の詳細が、数々の落書きからつぶさに見えてくるのである。
 しかし同時に、ローマ社会の影を如実に示す落書きもある。辛辣な誹謗中傷、呪いの言葉、頻発する強盗への不安・・・・。そこからは、贅を極めた飽食、快楽におぼれる市民、頻発する暴力や殺人、広がる貧富の差など、衰退への予感がうかがえる。
 皇帝ネロの治世と重なるポンペイの最盛期。何不自由ない暮らしは、爛熟から退廃へ。突出した科学技術は、他者を見下す慢心へ。そして最強の軍事力は、独りよがりの傲慢へ・・・・。それは一人勝ちの超大国が歩む宿命でもあった。
 第二集では、ポンペイに残る落書きを軸に、ローマ帝国に暮らした市民の等身大の姿を浮き彫りにしながら、帝国の繁栄がもたらした光と影を浮き彫りにする。さらには、これまでにポンペイで発掘された壮麗な壁画や、古代ローマの暮らしぶりを再現したCGなども織り交ぜる。

第三集 最果ての兵士たち 〜忍び寄る帝国の終焉〜
2004年12月4日(土)午後9時〜9時52分
 
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ヴィンドランダ要塞
 
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発掘された兵士の靴
 イギリス北部の大平原に、総延長120キロに及ぶ巨大なハドリアヌスの長城がある。賢帝と称された皇帝ハドリアヌスが、ローマ帝国の最果てに築いた防衛線である。そして、その近くからは、兵士たちの駐屯地「ヴィンドランダ要塞」の跡が発見されている。
 ヴィンドランダ要塞では、実に様々なものが発掘されている。整備された住居跡、最新鋭の武器、豪華な日用品の数々・・・・。そこからは、最果ての辺境でさえも、想像を超えて優遇されていた兵士たちの日常と、肥大化した軍事大国の姿がうかがえる。
 同時に、ローマ軍の悩める実態を示す画期的な発見もある。それは木片に記されたローマ軍の機密文書だ。広大な帝国の各地を転戦させられる兵士、疲弊して頻発する脱走兵・・・・。あまりにも国家が巨大になりすぎた結果、世界最強の精鋭軍にも様々な歪みが生じていた。帝国の強大な軍事力が自らを圧迫していったのである。
 全ての元凶は“拡大しすぎ”にあると感じた賢帝ハドリアヌスは、帝国史上初めての“縮小”を決意。まずは領土縮小を目指し、いくつかの領土を手放そうと試みたが、保守的な元老院の猛反対に遭い挫折した。次に、市民生活の縮小を目指し、多くの皇帝たちが贅沢禁止令などを出したものの、市民たちの反対で結局これも挫折した。一度獲得したものを手放すのはいつの世も難しい。ローマ帝国の規模縮小の改革は、ついに実現できなかったのである。
 その後、財政危機に陥った帝国は、滅亡の道をたどることになる・・・・。第三集では、ヴィンドランダ要塞での最新発掘の成果をもとに、帝国拡大の弊害と、挫折した改革の詳細を明らかにしながら、ローマ帝国滅亡の要因とプロセスを読み解く。

【ローマ帝国(紀元前27年〜395年)】

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 もともとは、紀元前8世紀に建国された小さな都市国家だったが、強大な軍事力を背景に次第に領土を拡大。紀元前27年、英雄カエサルの後継者だったアウグストゥスが初代皇帝の座に就き、ここにローマ帝国が誕生した。
その後、パックス・ロマーナ(ローマの平和)と呼ばれる史上空前の繁栄を謳歌したが、次第に国力が衰退。西暦395年に西ローマ帝国と東ローマ帝国に分裂し、その長い歴史に幕を下ろした。

【テーマ音楽】
作曲:渡辺俊幸(大河ドラマ「利家とまつ」や映画音楽を多数作曲。)
ギター:村治佳織(現在最も注目されているギタリストのひとり)
歌:ヤドランカ(旧ユーゴスラビアの国民的歌手)
演奏:NHK交響楽団
指揮:岩城宏之

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渡辺俊幸
村治佳織
ヤドランカ
岩城宏之

「ローマ帝国」関連商品情報
  • 書籍
    『NHKスペシャル ローマ帝国 I 誕生――ローマ世界の高まり』
    『NHKスペシャル ローマ帝国 II 繁栄――ポンペイの落書き』
    『NHKスペシャル ローマ帝国 III 光と影――帝国の終焉』
    著者:青柳正規(東京大学教授)/NHK「ローマ帝国」プロジェクト
    NHK出版協会より2004年11月20日 3巻同時発売予定です。

  • コミック
    『NHKスペシャル「ローマ帝国」COMIC Version
     超大国の興亡〜皇帝たちの光と影』
    NHK出版協会より2004年11月20日 発売予定です。

  • サウンドトラックCD
    『NHKスペシャル ローマ帝国 サウンドトラック』
    販売元:ユーリーグ
    2004年11月20日発売予定です。
    【お問い合わせ先】
    いきいきサービスセンター
    電話番号:00777-8-1194
    受付時間:午前9時〜午後9時(土日祝日12月28日〜1月4日は除く)