ライバル

日本は8年前に「はやぶさ」初号機が地球から3億キロ離れた、小惑星「イトカワ」から世界で初めて微粒子を地球に持ち帰ったことで、この分野で世界をリードする存在となりました。

小惑星から岩石を持ち帰るには少ない燃料で宇宙を飛び続ける技術や探査機を小さな小惑星に着陸させる緻密な制御といったノウハウが必要で「はやぶさ」初号機はそれらの課題を乗り越えました。

これを受けて、アメリカとヨーロッパも日本に追いつこうと次々と小惑星探査の計画を立案しました。

このうち、NASA=アメリカ航空宇宙局は小惑星探査機「オシリス・レックス」をおととし打ち上げ、2016年小惑星「ベンヌ」に向けて飛行中です。

この探査機は、「はやぶさ2」と同じように、水や有機物があるとみられる小惑星から石や砂を持ち帰り、生命の起源などを探る計画で、大きさ1センチほどの小石も採取できる装置を開発したということです。

探査機「オシリス・レックス」の主任研究員を務めるアリゾナ大学のダンテ・ローレッタ教授は、「はやぶさ初号機により、小惑星の表面には砂だけでなく石があることも確認できた。

これでわれわれは採取する装置のデザインを変えた。はやぶさの知識はオシリス・レックスの計画には不可欠だった」と話し、日本の「はやぶさ」計画の成果が生かされていることを強調していました。