今後の予定

探査機「はやぶさ2」は今後、最大の難関“着陸”に挑みます。

そのためには、機体が接触して壊れるおそれがある岩場を避けながら、水や有機物を含む岩石があるとみられる場所を選び出すことが必要です。

JAXAは8月下旬、最初に着陸する地点の候補地を3か所に絞ったことを明らかにしました。
このうち、最有力地点は「リュウグウ」の赤道にある尾根の上の場所で、比較的平たんで、大きな岩石が少なく安全に着陸が出来る可能性が高いこと、そして、風化があまり進んでいない岩石が露出していて有機物を含んでいる可能性があることなどが理由ということです。

また残り2つの候補地は、赤道付近にある地点と、赤道から150メートルほど離れた中緯度の地点が選ばれました。

JAXAでは、着陸訓練もかねて、9月に「はやぶさ2」を30メートルから20メートルの高さまで降下させて、地表の様子を間近で確認し、その結果を受けて着陸地点を最終決定するとしています。

そしてことし10月下旬に最初の着陸を目指すとしました。

「はやぶさ2」は、来年春までにあわせて3回着陸を予定していて、1回目と2回目は、表面の岩石を採取します。

そして3回目は世界初となる小惑星内部の岩石の採取に挑戦します。

地面の中は宇宙を飛び交う放射線などによる風化が少なく46億年前の太陽系誕生当時の状況をよりとどめていると考えられているからです。

「はやぶさ2」は「インパクタ」と呼ばれる装置で上空数百メートルから「リュウグウ」に向けて金属の弾丸を発射し、地表の岩石を吹き飛ばします。そのあとに弾丸で出来た穴に着陸し、露出した小惑星内部の岩石を採取する計画です。

また、岩石採取以外の実験も行われます。「はやぶさ2」は搭載している4台の小型探査ロボットのうちJAXAと会津大学などでつくった「MINERVA-Ⅱー1」と呼ばれる2台の探査ロボットを9月21日に小惑星に投下し地表面の撮影などを行う予定です。

探査ロボットはそれぞれほぼ円柱の形をしていて、直径は17センチ、高さは7センチと両手にのるくらいの大きさです。車輪はなく2台はジャンプをして移動し、地表面の岩石の様子を写真撮影する計画です。

JAXAでは残り2台の小型探査ロボットのうち、ドイツやフランスがつくった小惑星の磁場などを調べるロボットを10月3日に投下するほか、東北大学など日本の大学が共同でつくった1台についても今後、投下の日程を決めたいとしています。

「はやぶさ2」は、これらの探査、実験を終えて来年12月ごろに小惑星を離れて地球に向かい、2020年12月ごろに帰還する計画です。