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福島第一原発事故を読み解く4つのキーワード

2017年4月25日

原発事故から6年。廃炉に向けた作業が続く福島第一原発。メルトダウンはなぜ、どのように起きたのか? 原子炉冷却はなぜ失敗したのか?福島第一原発事故を4つのキーワードから読み解く。

イソコン(非常用復水器・Isolation Condenser)

原子炉からの蒸気をタンクの水の中に循環させ、バルブさえ開いていれば、電源がなくても冷却し続けることができる重要な冷却装置。福島第一原発事故では、巨大津波による電源喪失でイソコンの稼働状況が判断できなくなってしまったことから、1号機の冷却を巡る混乱が始まった。

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メルトダウン(炉心溶融)

原子炉の炉心が高温になり、核燃料が融解すること。最も激しくメルトダウンとしているとみられているのが1号機。イソコンを生かせなかったことで、メルトダウンは急速に進行した可能性がある。

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格納容器

原子炉などの主要設備を鋼鉄とコンクリートで覆う容器で、メルトダウンが起きた際に、放射性物質の漏洩を抑える役割を担う“最後の砦”とされている。しかし、福島第一原発事故では、設計を超える圧力と温度にさらされ格納容器が損傷。放射性物質を閉じ込めることはできなかった。

核燃料デブリ

溶け落ちた核燃料が原子炉の構造物や格納容器のコンクリートなどと混ざり合い、冷えて固まったもの。格納容器の奥深くで、極めて強い放射線を出し続けていると見られ、廃炉工程ではこの核燃料デブリの取り出しが最大の難関となる。

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詳しくは、福島原発メルトダウン 危機はなぜ見過ごされたか?

この記事は、2017年3月12日に放送した 「NHKスペシャル メルトダウンFile.6 原子炉冷却 12日間の深層 ~見過ごされた“危機”~」 を基に制作しています。

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