日露戦争で軍事面でも“一等国”に躍り出る日本。しかし、それは世界のパワーバランスの中できわどく勝利を得た戦争だった。イギリス、アメリカそしてフランスといった列強が日本とロシアのそれぞれをつぶさに分析し、自国の国益をしたたかに計算していたのである。開戦直前に結ばれた日英同盟などによる技術や情報の提供が、日本軍を利したのは明らかだった。しかし、以後日本は自国の力を見誤り、外交的にも戦力面でも情報戦を軽視し、国際協調の機会を失う。日本が地獄を見る太平洋戦争は、「敵を知らず己も知らない」戦いに陥る。「軍事強国」をめざした日本が、なぜ瓦解していったのか。新資料を駆使し、主に国際的な同盟関係を巡る情報戦の面から描いていく。
《シリーズJAPANデビュー》
≫「シリーズ JAPANデビュー 第1回 アジアの“一等国” 」
≫「シリーズ JAPANデビュー 第2回 天皇と憲法 」
≫「シリーズ JAPANデビュー 第3回 通商国家の挫折 」
≫「シリーズ JAPANデビュー 第4回 軍事同盟 国家の戦略 」
《シリーズ日本と朝鮮半島》
≫「シリーズ 朝鮮半島 第1回 韓国併合への道 伊藤博文とアン・ジュングン 」
≫「シリーズ 朝鮮半島 第2回 三・一独立運動と“親日派” 」
≫「シリーズ 朝鮮半島 第3回 戦争に動員された人々 〜皇民化政策の時代〜 」
≫「シリーズ 朝鮮半島 第4回 解放と分断 在日コリアンの戦後 」
≫「シリーズ 朝鮮半島 第5回 日韓関係はこうして築かれた 」