「源氏物語」が世に出て今年で千年。平安時代から現代にいたるまで、物語の名場面を絵にした豪華な「源氏絵」が数多く描かれてきた。そのほとんどは明治以降、海外に流出し、行方が分からなくなってしまったが、近年フランスやアメリカなど世界各地で、バラバラに切断された絵巻の断片が次々と発見されている。それらは金を惜しみなく使い、もとは200巻をこえる前代未聞のスケールの絵巻だった可能性が出てきた。 この「黄金の源氏絵巻」には絶世の美男子と言われた光源氏の意外な姿が描かれている。冠を脱ぎ捨て、下着姿で何かに襲いかかろうとしている場面。布団をかぶり、怯えたように身をひそめる場面。きらびやかな源氏物語のイメージとは程遠い場面が数多く選ばれているのである。この異形の絵巻は誰が何のために描かせたのか? 女優の黒木瞳さんがナビゲーターとなって「黄金の源氏絵巻」の謎を追いながら、絵巻制作にかかわったある高貴な人物の数奇な運命と、絵巻に込められた悲劇のメッセージを探る。 <出演>黒木 瞳
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