各国で必要な食糧を確保しようという動きが加速している。安定した価格で輸入できる国外産地の確保、そして遺伝子組み換え作物(GMO)の導入による生産力の拡充である。 しかし、いずれも壁は厚い。大手味噌メーカーのハナマルキは、アメリカで遺伝子組み換え(GM)大豆の作付けが急増する中、非GM大豆を求めて南米パラグアイなどで大豆を買い付けようとしているが、日本人が好む味の大豆はすぐには確保できず、中国東北部への進出を試みている。多くの日本企業が有望産地として注目するウクライナも、食糧確保を狙うリビア、サウジなどの国々が殺到している。また、穀物メジャーも巨額の資金を投じて支配の強化を図っている。 一方、遺伝子組み換え作物にも新たな課題が見え始めた。いち早くGMトウモロコシの導入を推進した南アフリカでは、農薬などが高くつく上に、気候に合わず収量が落ちてしまうという事態が多発、伝統農法に回帰する動きも出始めている。 コメを除く穀物のほとんどを輸入に頼り、遺伝子組み換え作物を拒否し続けながら、年間900万トンに上る食糧を廃棄している日本。取るべき道は何かを考える。
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