日本独特の自然と、その自然とうまく調和して暮らす人々の姿を斬新な映像感覚で描く「映像詩・里山」の第三弾。
今回は森がテーマ。滋賀県北部にはクヌギ、コナラだけでも2万本と言われる広大な森があり、何百年に渡って人々が利用してきた。かつては薪を採り炭を作っていた森では、現在はシイタケが栽培されている。
はるか悠久の時を超えて森が存続してきた背景には、ある秘密=知恵が隠されている。伐採の際、人々は必ず切り株を残しておく。すると、そこから“ひこばえ”と呼ばれる若い芽が勢いよく萌え出し、20年ほどで再び利用できるようになる。繰り返し伐採されたクヌギは、根元が大きく変形し、地元で“やまおやじ”と呼ばれる、大きなウロの開いた独特な姿となる。そのウロには小鳥やヒキガエル、ミツバチなど多くの生きものが住みつく。夏になると、甘い樹液にカブトムシが群がり、メスをめぐって大決闘が始まる。森はまたシイタケや木の実、蜂蜜と、四季折々、人々に豊かな恵みをもたらしてきた。
加古隆氏のオリジナル曲とともに、人と生きものとの深い結びつきを詩情豊かに描き出していく。
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