2006年10月1日(日)午後9時〜9時59分
総合テレビ |
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プラネットアース
第5集「高山 天空の闘い」
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最低気温マイナス40度、酸素は、平地のわずか数分の一。生命を寄せつけない、岩と雪だけの世界、高山。そんな中、生き残りをかけて挑み続けてきた生きものたちがいる。
標高4000mの絶壁に暮らすサル。断崖を自由自在に駆け回る伝説の動物・ユキヒョウやピューマといった、貴重な肉食動物。そして、高さ8000mのヒマラヤを越える世界一・小さなツル。
ヒマラヤやアンデス、アルプスといった世界中の大山脈を舞台に、高山を生き抜く生きものたちの命のドラマを、美しい映像で描く。

ユキヒョウの狩り
足かけ3年。クリスマスも、正月も、雪山でキャンプして、ひたすらユキヒョウを待った。決定的瞬間が撮れたのは、ロケの最終日。悪天候で迎えのヘリコプターが遅れたおかげ。
世界初となったユキヒョウの狩りの映像は、実は絶望の連続から始まった。最初はヒマラヤの西の端・ラダック山脈で挑戦。村人の目撃情報だけを頼りに野宿をして待ったものの、7週間粘った末に撮影できたのは、遠くを歩く、たった1カットのみ。
わらにもすがる思いで、次の候補地、カラコルム山脈のパキスタンへ向かおうとしたが、その矢先、まさに同じ場所に、国際テロ組織アルカイダが潜伏しているというニュースが流れた。
撮影は、いったんおあずけ。
1年待って、ようやく入国許可が下りた。しかし、政情は落ち着いたものの、油断はできない。撮影隊は、全員、事前に対テロ訓練を受けさせられた。地雷の除去の仕方から、ハイジャックの対応まで。でも、撮影隊が1番怖かったのは、「7週間待って、また1カットしか撮れなかったら……」ということだったとか。
エベレストの空撮
カラコルム山脈の空撮は、パキスタン軍の軍用機を使用。パイロットは、みな現役の軍人。
エベレストやカラコルム山脈の美しい映像は、高度8500mの上空のヘリコプターから撮影された。撮影のためには、ヘリコプターの扉を開けっ放しにしなければならない。
エベレストの空撮は、ネパール軍のスカイトラックで行った。扉を開けたまま、高度8500mへ。乗員全員、酸素マスクと、極地用防寒着を着用。
体感温度は、マイナス30〜40℃にもなる。パイロットもカメラマンも、全員、極地仕様の防寒服を着用した。また、酸素が地上の1/3しかないため、高山病を防ぐために、酸素マスクを装着し、酸素ボンベを背負った。
それでも、1度だけ、悪夢のようなことが起きた。ディレクターが、ふと気がつくと、撮影スタッフの1人が、指先が小刻みに震えて、ぴくぴく引きつっていた。目を見ると、眼球が、後ろにぐるりと回っている。高山病の、それも危険な状態になっていた。マスクを確かめると、ボンベのバルブが壊れて、酸素が流れていなかった。すると、パイロットが、信じられないことに、10秒間で一気に3000mも急降下したのだ! 結局、スタッフは全員無事だったが、生きた心地はしなかった。
エチオピア・ダナキルくぼ地
「地球上で最も低く、最も暑い場所」というのが、エチオピアのダナキルくぼ地。海抜マイナス100mのため、地下から湧き上がるマグマの熱で、50℃もの熱気に包まれている。普段、地球を飛び回って撮影しているスタッフでさえ、1度に歩ける距離は、たった50m!それだけで、ハアハアと息が上がり、横になって水を飲むしかない。周りには、硫酸の池が点々とあり、硫黄ガスがもうもうと渦巻いている。この池、普通の硫酸ではない。間違って足を突っ込んだら、溶けてしまう、超酸性の池だ。ここに10日間キャンプ。テントも張れず、ガスマスクをして眠るなんて、撮影というより、想像を絶する冒険だ。
pH0近い超酸性の池。火山ガスと熱湯が噴出していて気温は50℃にもなる。
エチオピアの火山、エルタ・アレ。最も長く、100年以上も噴火し続けている。
クレーター内では、常にガスマスク着用。硫黄の匂いが鼻をつき、窒息しそうな煙が火山から風に乗って流れてくる。
エルタアレでは、固まった溶岩の上で寝泊りした。火山から吹く風が、あまりにも熱いため、テントが張れない。タープで日陰を作るだけの場所で10日間過ごした。

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