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NHKスペシャル
2005年12月4日(日) 午後9時〜9時52分
総合テレビ
脳梗塞(こうそく)からの“再生” 〜免疫学者・多田富雄の闘い〜
人物
国際的な免疫学者でエッセイや能の作者としても知られる東大名誉教授の多田富雄さん(71歳)は、4年前、脳梗塞に倒れ、一夜にして右半身不随、声と食べる自由を失った。
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華やかな学者人生が一転、他人の介護なしでは日常生活も送れない日々に一時は自殺まで考えながらも、多田さんは科学者としての独自の目線で、病気をみつめ受容していく。例えば「リハビリは科学。創造的な営み」と今も週3回熱心に通う。車イスで何処へでもでかけ、キーボードで電子音が出る機械で弟子をしかりとばし、大好きだった酒はトロミをつけて味わう。触ったこともなかったパソコンを左手だけで操り、本も数冊出版、エッセイでは福祉の不備をこき下ろす。
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そんな多田さんが今、最も力を入れているのが今年上演される原爆の能の制作。科学者としての世界の核問題にかつてない危機感を覚えるからだ。しかし広島での公演を前に準備をすすめる多田さんを、今度はガンが襲う…。
脳梗塞で身体の自由を失い、さらに様々な困難に見舞われながらも多田さんは決して、歩き続けることをあきらめない。「失いたくないのは生きている実感」という類いまれな老科学者の半年を追ったドキュメントである。
番組キーワード ピックアップ

・多田富雄  ・脳梗塞  ・ガン  ・生きている実感  ・リハビリ

多田富雄さん
リハビリに励む多田富雄さん
問い合わせメモ
【多田富雄(ただ とみお)さん(71)について】

免疫学者。茨城県結城市うまれ。
東京大学名誉教授/元・国際免疫学会連合会長
1959年千葉大学医学部卒業、千葉大学医学部教授、東京大学医学部教授、東京理科大学生命科学研究所長を歴任。
71年、免疫応答を調整するサプレッサー(抑制)T細胞を発見。野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞など多数受賞。84年文化功労者。

2001年5月、旅先の金沢で脳梗塞に倒れ、右半身麻痺と仮性球麻痺の後遺症で構音障害(音声を発する機能の障害)嚥下(えんげ)障害となる。



【多田さんの著書】

『免疫の意味論』青土社(大佛次郎賞)
『独酌余滴』朝日新聞社(日本エッセイストクラブ賞)
『生命の意味論』新潮社
『露の身ながら』集英社(生命科学者・柳澤桂子氏との往復書簡)
『邂逅』藤原書店(社会学者・鶴見和子氏との往復書簡)
詩集『歌占』藤原書店
エッセイ集『懐かしい日々の想い』朝日新聞社
文芸春秋2002年1月号『鈍重な巨人〜脳梗塞からの生還』
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