認知症の人が、今後ますます急増していくと予測される日本で、今私たちは何ができるのでしょうか。
2回シリーズで国内外の最新研究や画期的な取り組みを紹介します。

第1回のテーマは、進歩が目覚ましい「認知症予防」の最前線です。
今回とくに注目するのは、“MCI”(軽度認知障害)と呼ばれる認知症の一歩手前の段階です。最近の研究で、MCIの段階で発見して対策すれば、認知症への進行を食い止め、予防できる可能性が明らかになってきたのです。重要なことは、自分や家族がMCIかどうかをいち早く見極めること。その鍵の一つは、意外にも「歩き方」にありました。認知機能に影響が現れるよりも前に、歩行動作にMCIのサインが現れるというのです。
MCIの可能性を見極めることができる「歩く速さの目安」とは?
番組では、MCIの段階での認知症予防につながる様々な最新対策や、効果が期待される薬の最新情報もご紹介します。

桂文枝さん 落語家
認知症に興味深々 自らも認知症予防対策を行っていることを告白


武内陶子アナウンサー
最近「もの忘れ」が増えてきて心配 アンチエイジングに励む毎日



山本朋史さん 雑誌記者
2年前MCI(軽度認知障害)と診断された
現在、認知症の発症予防に取り組む


浦上克哉さん 鳥取大学医学部教授
認知症予防の第一人者 日本認知症予防学会理事長


島田裕之さん 国立長寿医療研究センター部長
認知症予防の運動法などを研究
“しりとり”をしながら歩く認知症予防法「コグニサイズ」を開発した



第2回は「認知症になっても、その人らしく穏やかな人生を生きていく」ためのヒントを探ります。
日本では、“認知症”と診断されると、本人も家族も絶望的な思いにとらわれる人が少なくありません。しかし、認知症の人が何を感じ、考えているかを探る研究から、「認知症になるとすぐに何も分からなくなる」訳ではないことがわかってきました。そして、認知症の人の心に目を向け“本人重視”の接し方を取り入れていくと、家族や介護者の頭を悩ませる妄想や暴言・暴力などを大きく改善できることが明らかになってきているのです。こうした研究などを踏まえて、いま世界では「認知症になってもより良く生きられる社会」を目指した社会変革“認知症革命”が始まっています。
認知症と共により良く生きる方法とは?
番組では、国内外の先進事例を紹介しながら、その最前線に迫ります。

桂文枝さん 落語家
認知症の人が気持ちをつづった「手記」に驚き!!


武内陶子アナウンサー
身近に認知症の人が増え、「誰もがなり得る時代」を実感



丹野智文さん
2年半前、アルツハイマー型認知症と診断される
当事者グループの代表として、積極的に提言を発信


新田國夫さん 全国在宅療養支援診療所連絡会会長
在宅医療の草分け的存在 数多くの認知症の人と家族をケア



「認知症は他人事ではない。自分のこととして考えよう」。

高齢化社会が進むにつれ、その数はさらに増えていくとみられています。
NHKでは2015年、「認知症キャンペーン」を展開し、認知症の人自身や介護する人たちの助けとなり、認知症に対する正しい理解を促す情報を、番組やホームページなどで発信していきます。
http://www.nhk.or.jp/ninchishou/