立花隆 最前線報告  サイボーグ技術が人類を変える
2005年11月5日(土) 午後9時〜10時14分
 
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世界でも珍しい「5本指の手」実験に協力する
笠井ヒロ子さん(左)に話を聞く立花隆さん(右)
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「世界初のサイボーグ」といわれた
ジュシー・サリバンさんの人工の腕
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脳に直接画像を送り込む「人工の眼」をもった
イエンス・ナウマンさん(カナダ在住)
 身体の一部を機械に置き換え、脳が機械と直接つながったシステム・サイボーグ。SFの世界の話だと思われていたサイボーグが今、現実のものになろうとしている。
そして今、サイボーグを実現可能にする技術として最も注目を集めるのが、脳の情報を利用する技術・神経工学だ。
 NHKでは、脳研究を中心に科学の最前線を取材してきた“知の巨人”立花隆さんとともに、この夏、サイボーグ技術の行方を見つめるため、世界各地での徹底取材を行った。
 自ら進んでサイボーグ化をすすめた人々―――アメリカ・テネシー州の男性は、感電事故で両腕を失った。今、考えただけで動く「人工の腕」を手に入れている。完全に視力を失ったカナダの男性。ビデオカメラで撮った映像を直接脳に送りこみ、光を得ている。医療・福祉の分野でサイボーグ技術によって、人々は人生を取り戻し、今までの人類が体験したことのない新たな感覚を得ていることと立花さんは言う。
 さらに、最先端の現場では、脳の機能の一部を機械に置き換えるサイボーグ技術も進んでいる。難病の治療に劇的な効果をもたらした。しかし、この研究は、今、うつ病、強迫神経症などにも応用され、人の心に関する部分の調整にまで踏み込もうとしている。
 その急速な発展に注目し、巨額の資金を研究に投じているのが、アメリカ国防総省である。手足の力を10倍にするパワースーツ。聴力・視覚を格段に向上させるなど、不死身のサイボーグ兵士を作る研究が進む。そして、ついに脳とコンピューターを直結し、考えただけで全ての機械、つまり兵器を動かす研究を実用化しようとしている。
 サイボーグ技術。それは、人類に光をもたらす技術なのか、あるいは、許されざる人体改造なのか――――21世紀、私たちは、どのような世界を生きていくことになるのか。世界の最先端の現場から、立花隆さんの思索とともにお伝えする番組である。

音楽:池辺晋一郎



※今回の取材に関して、立花隆さんがホームページを開設されました。
取材の基礎情報となったより詳しいリンク集や立花さんによる解説など、今回の取材に関する情報が発信されます。

そのホームページは、立花隆さんが、現在東京大学の特任教授として教えている講座のもので、ゼミ生との共同作業で作っています。
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