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トロンを開発した東京大学・坂村健教授 |
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極小コンピューター・ICタグ |
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ISO(国際標準化機構)の日本委員・吉岡稔弘さん |
【ICタグとは】
ICタグ アイシータグ
IC(集積回路)チップに、メモリーと無線用アンテナをくみこみ通信機能をもたせたもの。電子荷札とも言われる。そのタグに、電波や電磁波を当てることにより、離れた場所からICタグに入っている情報を書きこんだり、読みこんだりすることができる。
スーパーマーケットなど小売業界では、ICタグを商品1つ1つに付け、バーコードに変わって商品管理、電子決済する技術として導入が始まっている。また、ICタグを食品に付けて、食品の安全を守る技術(トレーサビリティ)としても注目を集めている。例えば、牛肉の飼育、加工の情報や、農作物の農薬散布や出荷日、賞味期限など情報などをICタグに記録し管理し、消費者に公開することができる。
このコンピューター技術の経済効果は、2010年には30兆円を超えると予測(総務省算出)され、現在、世界中のメーカーが開発を進めている。
【ISO(国際標準化機構)の正しい読み方について】
ISOの読み方は、これまで「イソ」「アイ・エス・オー」「アイソ」の3つが使用されてきました。今回、ジュネーブのISO本部と日本のISO委員会に問い合わせところ、「アイソ」と呼ぶのが望ましいという見解を得たため、番組の語りは「アイソ」で統一しました。(ISOはギリシャ後の「ISOS(アイソス・等しいという意味)」が語源であるとのことです。)ただし、「イソ」や「アイ・エス・オー」と読んでも間違いではなく、あくまでISO側の希望として「アイソ」で統一していきたいということだそうです。
【ICタグ技術の世界標準規格を決定するISOの重要性】
1995年に成立したWTO協定(TBT協定、政府調達協定)は、加盟国(148の国と地域)に技術的規制や政府調達を行う際に、国際標準(ISO/IEC等)に適合することを義務づけています。そのためISO規格でない製品は、そのことを理由に貿易や取引を拒否される恐れが拡大しています。
欧米は、自国の規格をISO/IECに提案し、採択されれば、逆に、グローバル市場で技術開発の主導権を握ることができると考え、国家戦略に位置づけています。また、欧米各国の大きな狙いの1つとして、世界一の市場に急成長を遂げる中国があります。中国は、2001年にWTOに加盟しました。中国市場へ参入するためには、ISO/IECは重要な条件となっているのです。
日本は、ISO/IECでは、大きな遅れをとっており、世界で年間約1200決定するISO規格のうち、日本提案は1割に満たないというのが現状です。
【ISO以外に、世界標準規格を取る方法はないのか】
技術の世界標準を取る方法は、ISOの他に、大きく2つあります。
1つは、事実上の標準。いわゆるデファクトスタンダードと呼ばれる方法です。マイクロソフト社のパソコンの基本ソフト「ウィンドウズ」がその代表です。これは市場で競争し、圧倒的なシェアを掴むことで事実上の標準規格となる方法です。しかし、この方法は95年のWTO協定以降、諸刃の剣となっています。国際会議で議論して決めるISO規格よりスピードが早いというメリットがある反面、IISO/IEC規格がある場合は、WTO協定を盾に、国や企業が取引を拒否することができるからです。
2つめは、フォーラム標準です。その技術を開発している国や企業が限られている場合に、開発企業同士で話し合われ、決定する方法です。次世代DVD規格などが、その例と言えます。
【トロンとは】
トロンTRON The Realtime Operating System Nucleus
東京大学の坂村健教授が、1984年(昭和59)にはじめて提唱し、無料公開したリアルタイムOS(オペレーティング・システム)の仕様。当初、TRONは、当時の文部省(現、文部科学省)と通産省(現、経済産業省)が設立したコンピューター教育開発センター(CEC)によって全国中学校の情報処理教育の標準パソコンに指定される動きがありました。しかしアメリカ通商代表部(USTR)が、スーパー301条によって日米間の貿易障壁に指定し、挫折しました。
しかしその後、家電製品や自動車のマイクロコンピューターを制御する組み込み型OSとして注目され、今日、組込型コンピューターの基本ソフトとして、世界最大のシェアを持っています。
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