文明の道 第7集 エルサレム 和平・若き皇帝の決断
問い合わせメモ
写真1
エルサレムにかつて10年の平和があった
写真2
十字軍の戦いは200年に及んだ
(ドイツ「騎士祭り」の十字軍)


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【文明の道 第7集】
 NHKスペシャル・シリーズ「文明の道」は、アレクサンドロスの時代からモンゴル帝国まで、1600年にわたりユーラシア大陸でくりひろげられたダイナミックな攻防と融合の歴史を全8集でたどっていきます。
‘人類は文明の違いを乗り越えて共存できるのか’21世紀に生きるヒントを2300年の時を超えて考察していきます。

 第7集の舞台は、エルサレムです。
 ブッシュ大統領は9.11のあと、テロとの戦いを「十字軍」になぞらえてアラブ世界の猛烈な反発を受けた。11世紀末から200年にわたって、聖地エルサレムの領有をめぐってキリスト教徒とイスラム教徒が血で血を洗う戦いを繰り広げた十字軍の歴史は、現在に至る深い禍根をのこしている。
 その十字軍の熱狂のさなかにあって、一滴の血も流さずイスラム側と粘り強い交渉を重ねエルサレムに10年の平和をもたらした神聖ローマ皇帝フリードリッヒ2世にいま注目が集まっている。
 十字軍が始まって120年、当時エルサレムは強大なイスラム勢力の支配下にあった。そうした中、聖地エルサレム奪還の期待を一身に背負ってキリスト教世界の盟主・神聖ローマ皇帝の座に就いたのがフリードリッヒ2世である。しかし、地中海のシチリア島で生まれ育った経歴を持つフリードリッヒ2世は、イスラム文化に慣れ親しんだ人物だった。シチリア島はまさに民族の坩堝、アラブやアフリカの文化が溢れていた。フリードリッヒ2世は若いころから当時世界最高水準にあったイスラムの天文学や医学などの科学技術に学び、イスラムの先進性を理解していた。
フリードリッヒ2世はローマ教皇に破門されながらも武力を使わない解決の道を模索する。
 いかにして、フリードリッヒ2世は、エルサレムに平和をもたらすことが出来たのか。番組では今回バチカン機密文書館で見つかった当時の資料などを駆使し、聖地エルサレムの知られざる歴史を明らかにする。


【展覧会】
「アレクサンドロス大王と東西文明の交流展」 
平成15年10月18日(土)〜12月21日(日)兵庫県立美術館・芸術の館


【参考文献】
エルサレムに関して
『イェルサレム』 高橋正男著 文藝春秋 1996年

十字軍に関して
『十字軍』ジョルジュ・タート著 創元社 1993年 
『十字軍の思想』山内進著 ちくま新書 2003年
 『アラブが見た十字軍』アミン・マアルーフ著 ちくま学芸文庫 2001年

フリードリッヒ2世に関して
日本語では特にありません。ただし、次の本の一部フリードリッヒ2世を紹介した
記載があります。
『物語 イタリアの歴史』藤沢道郎著 中公新書 1991年
(第4話 皇帝フェデリーコの物語)

シチリアに関して
『中世シチリア王国』 高山博著 講談社現代新書 1999年