アルディピテクス・ラミダス

CG 深堀り解説

ラミダスの体は、発見者のティム・ホワイト博士らの論文に基づいてデザインされた。肌の色や体毛の生え方などは、現生のチンパンジーを参考にして作られた。

コンピューターで、データに基づいてモデル化されたラミダス。不自然に見えないように、手足のバランスや指の長さなどを、微妙に調整してモデル制作が進められた。

CGモデルを動かすためのアニメーション工程には、モーションキャプチャーという技術が使われた。役者の動きを特殊なカメラで撮影し、CGに反映させる技術だ。ラミダスの滑らかな動きは、専門家の監修のもと、パントマイム経験のある役者によって演じられた。

モーションキャプチャーでは、役者の複雑な動きも忠実に再現できる。それを表すのが、動きの検証のために作られたこの動画。ラミダスが見事なダンスを踊っている。

CG動画の中で、ラミダスが拾っているのは「イサカマ」というアフリカ原産の果実。現在もアフリカに存在し、チンパンジーが好んで食べる。

イサカマの実をCGでリアルに再現するため、成熟状態の異なる様々なイサカマが作られた。

まだ熟していない青い実から、熟れて腐り始めた状態まで。実際の果物を観察して、状態の変化を忠実に再現して作られた。

CG動画の中に一瞬だけ登場する生き物は、カリコテリウムという絶滅したウマの仲間だ。

ラミダスの体に生えている毛は、リアルにみせるためにシミュレーションという工程が加えられている。重力や風の流れなどで毛がどう動くのか、コンピューターで計算して、自然な動きを作っているのだ。