
広大な国土と膨大な人口。
ますます存在感を高める中国。
世界の「四大文明」の中で、エジプト、メソポタミア、インダスの文明は滅亡・断絶したが、
唯一中国文明だけは、数千年にわたってほぼ同じ地域で同じ文明を維持してきた。
その理由は何か?
近年、中国では考古学の発掘が飛躍的に進み、謎に包まれてきた文明誕生の歴史が次々と明らかになりつつある。
発見された遺跡や出土文物から、中国文明を原点から理解するための鍵を探っていく。
地理的条件から、これからも隣国であり続ける中国。
この国を理解するための重要な経路の一つが、文明誕生の歴史をたどることだと考えています。
王朝興亡のドラマを、新発見の貴重な遺跡や文物の映像とともに楽しんでいただければ幸いです。
大型企画開発センター エグゼクティブ・プロデューサー 近藤史人




遺跡発掘によって実在が確認された世界最古の王朝「夏」。
そこには二里頭(にりとう)という都がありました。
しかし、発掘された遺構からは建造物の痕跡はたどれても、都全体の様子まではわかりません。
そこで今回、世界で初めて二里頭の都をCGで再現することに成功しました。
当然のことながら図面があるはずもなく、ほぼ情報のないまま着手した都づくりですが、
時代考証の先生との確認作業などを繰り返し、4か月近くかかって完成しました。

宮殿をはじめ、一般住居や畑が点在する集落、青銅器の工房で人々が作業している様子、家畜を追う人、歩いている農民まで
CGで制作、二里頭の都をリアルに再現。


貴族の住居や宮殿のあるエリア。早朝、人々が貢ぎ物を手に門をくぐり、宮殿に集まる。
扮装したエキストラの方々をスタジオで撮影し、CGと合成。


夏の王となる禹の治水の物語は、絵本作家の興安(ひんがん)が描いた水墨画によるアニメーションで見せている。


古代最大の天下分け目の決戦が「殷」と「周」の戦いです。
日夜、酒池肉林を繰り広げ恐怖政治を行った殷の暴君に、周の王が戦いを挑み勝利。
殷王朝は滅び、周王朝が誕生しました。
その合戦の様子を、実際に人が演技をして撮影した映像とCGの合成で再現しました。
CGの人物だけではなく実写映像との組み合わせによって、それぞれの王が大軍を率いて戦った様子をリアルに再現、
古代の合戦の迫力を実感していただけると思います。

殷と周の兵が繰り広げる大規模な戦い。大軍を率いる王の姿は実写映像、駆け抜ける馬車や戦う兵は実写とCGの組み合わせだ。
スタジオで撮影した実写映像を解析して、その後、CGで作った人物に動きをつけるため両者が自然に融合。


史上初めて中国を統一した秦の始皇帝。その陵墓で発見された兵馬俑の発掘調査が進むなかで、
兵馬俑の“兵士”や“馬”にはカラフルな彩色が施されていたこと、
兵士たちはそれぞれ武器を手にしていたこともわかってきました。
そこで第3集のCG映像でメインとなるのが、当時の兵馬俑の姿を再現した映像です。
これまで素焼きのような色調で見慣れていた8千体にものぼる兵馬俑をカラフルに彩り、
武具や武器も再現しました。

実際の兵馬俑を映し出した映像が徐々にカラフルな彩色を施したCG画像に変化していく。
兵士の実写映像に一体一体、異なる色を配していった。


現在の兵馬俑の兵士は何も手にしていないが、実際は青銅器の武器を持っていた。
実写した兵士の手にしっくりと収まるような武器を三次元のCGで再現した。
武器にはひっかいたような傷をつけたり、兵士の腕に武器の影をつけてリアルさを追求している。





映画「連合艦隊」(1981)でデビュー。
以後テレビ、映画、舞台などで幅広く活躍。
主な出演作に、ドラマ「ふぞろいの林檎たち」「風のガーデン」、映画「四十七人の刺客」「壬生義士伝」など。NHKでは、大河ドラマ「武田信玄」「義経」「平清盛」などに出演。初の外国映画主演作となった「ヘブン・アンド・アース 天地英雄」(2003)では、単身で中国に滞在し撮影に臨み、台詞が全て中国語という遣唐使・来栖役を熱演。さらに日中合作映画「鳳凰 わが愛」(2007)では、主演とともにプロデューサーを務めた。



テレビ番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」の音楽が話題となり、CD「Before After」がヒット。テレビ、映画、CMなどの音楽で幅広く活躍。
主な作品に、映画「いま、会いにゆきます」「タッチ」、「のだめカンタービレ」(アニメ版)、映画「そのときは彼によろしく」「神様のカルテ」「僕等がいた(前篇/後篇)」など。NHKでは、NHKスペシャル「プロジェクトJAPAN」、「極上美の饗宴」(BSプレミアム)の音楽を担当。